問題
問91
プロジェクトにおいて、成果物の品質を評価するために、第三者が成果物を体系的に検査する活動はどれか。
- コーディング
- デバッグ
- レビュー
- リファクタリング
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「レビュー」です。レビューとは、設計書やプログラムなどの成果物に誤りや改善点がないかを確認・評価するための活動です。特に、作成者本人以外の第三者が参加することで、客観的な視点から品質をチェックできるのが大きな特徴です。
例えば、夏休みの宿題を自分で見直すだけでなく、友達や先生にも見てもらうと、自分では気づかなかった間違いや、もっと良い表現が見つかることがありますよね。これと同じで、ソフトウェア開発でも設計書やプログラムを作成者以外の人がチェックすることで、バグ(不具合)の早期発見や品質向上につながります。レビューには、複数人で集まって議論する「ウォークスルー」や「インスペクション」など、様々な形式があります。この活動は、後の工程でバグが見つかるよりも手前の段階で修正できるため、開発コストを抑える上でも非常に重要です。
ア(コーディング):
設計書に基づいて、プログラミング言語を使って実際にプログラムを作成する作業のことです。品質を評価する活動ではありません。
イ(デバッグ):
作成したプログラムに潜むバグ(誤り)を見つけ出し、修正する作業のことです。これは主に作成者自身が行う作業であり、第三者による評価活動とは異なります。
エ(リファクタリング):
プログラムの外部的な振る舞いを変えずに、内部の構造を改善することです。コードをより分かりやすく、保守しやすくするために行われ、品質評価そのものではありません。
解法のポイント
この問題を解くためのポイントは、「品質評価」と「第三者による検査」という2つのキーワードです。選択肢の中で、この両方を満たす活動がどれかを考えます。「コーディング」や「デバッグ」は主に作成者自身が行う作業であり、「リファクタリング」は改善活動です。一方、「レビュー」は、他の人に成果物を見てもらい、客観的な意見をもらうことで品質を高める活動であり、問題文の定義に最もよく合致します。ソフトウェア開発の各工程と、そこで行われる活動内容を正確に覚えておくことが重要です。
用語補足
コーディング:
コンピュータへの指示書(プログラム)を、プログラミング言語という専門の言葉で記述していく作業です。料理のレシピを書く作業に似ています。
デバッグ:
プログラムの中にある虫(バグ)を探して取り除く作業です。文章を書いていて、誤字脱字を見つけて直す作業に似ています。プログラムが思った通りに動かない原因を探し、修正します。
レビュー:
作成した資料やプログラムを他の人に見てもらい、意見や指摘をもらうことです。自分が書いた作文を友達に読んでもらって、分かりにくい部分がないか確認してもらうような活動です。
リファクタリング:
プログラムの機能は変えずに、中身をきれいに整理整頓することです。部屋の模様替えに似ていて、家具の配置を変えても住みやすさは変わりませんが、部屋がすっきりして使いやすくなります。


