問題
問13
アジャイル開発手法の一つであるスクラムにおいて、開発されるプロダクトの最終的なビジョンを定義し、プロダクトバックログの項目(アイテム)の内容、優先順位付け、およびその価値を最大化する責任を負う役割はどれか。
- 開発チーム
- スクラムマスタ
- ステークホルダ
- プロダクトオーナ
正解
正解は「エ」です。
解説
この問題の正解は「プロダクトオーナ」です。スクラムはアジャイル開発のフレームワークの一つで、「プロダクトオーナ」「開発チーム」「スクラムマスタ」という3つの主要な役割でチームが構成されます。この中でプロダクトオーナは、開発するプロダクト(製品やサービス)の「所有者」として、そのプロダクトがもたらす価値に対して全責任を負います。
具体的には、顧客や市場の要求を元に、プロダクトが目指すべきゴール(ビジョン)を明確にし、実装すべき機能や要件をリストアップした「プロダクトバックログ」を作成・管理します。そして、どの機能から開発すべきか、ビジネス的な価値に基づいて優先順位を決定します。開発チームは「何を」「どの順番で」作るかについて、プロダクトオーナの決定に従います。問題文の「ビジョンを定義し、プロダクトバックログの…優先順位付け…価値を最大化する責任を負う」という記述は、まさにプロダクトオーナの役割そのものです。
ア(開発チーム):
プロダクトバックログのアイテムを実際に開発し、動作するプロダクトを作り上げる専門家集団です。自己組織化されているのが特徴です。
イ(スクラムマスタ):
スクラムのプロセスが正しく実践されるようチームを支援し、開発の障害を取り除くサーバントリーダー(奉仕型リーダー)です。
ウ(ステークホルダ):
開発されるプロダクトに関わる利害関係者(顧客、ユーザ、経営者など)全般を指します。プロダクトオーナは彼らの意見を調整します。
解法のポイント
この問題を解くには、スクラム開発における3つの役割(プロダクトオーナ、開発チーム、スクラムマスタ)の責任範囲を明確に区別して理解していることが重要です。「プロダクトの価値に責任を持つのは誰か?」「開発の実作業を行うのは誰か?」「チームのプロセスを円滑にするのは誰か?」という観点で、それぞれの役割を整理しておきましょう。特に「プロダクトバックログの管理と優先順位付け」はプロダクトオーナの最も重要な責務であるため、このキーワードとプロダクトオーナを結びつけて覚えることが正解への近道です。
用語補足
アジャイル開発:
「計画→設計→実装→テスト」という開発工程を、機能単位の小さいサイクルで繰り返す開発手法です。素早く開発を進め、仕様変更に柔軟に対応できるのが特徴です。
スクラム:
アジャイル開発で用いられる代表的なフレームワーク(枠組み)の一つです。ラグビーのスクラムのようにチーム一体となって開発を進めることから名付けられました。
プロダクトバックログ:
そのプロダクトに必要な機能や要件、修正項目などをリストアップし、優先順位を付けたものです。プロダクトの「やることリスト」のようなものです。
ステークホルダ:
企業やプロジェクトの活動において、直接的または間接的に影響を受ける利害関係者の総称です。顧客、株主、従業員、取引先などが含まれます。


