問題
問31
複数のコンピュータシステムをネットワークで接続し、計算資源を共有することで、全体として高い処理能力や信頼性を実現する技術の総称はどれか。
- 分散システム
- 集中システム
- スタンドアロンシステム
- バッチ処理システム
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「ア」の分散システムです。分散システムとは、ネットワークで接続された複数の独立したコンピュータが、互いに協調して動作することで、利用者からはあたかも一つの大きなシステムのように見える仕組みのことです。各コンピュータが処理を分担するため、一台の高性能なコンピュータで処理するよりも高い処理能力を発揮できます。また、一部のコンピュータが故障しても、他のコンピュータが処理を引き継ぐことでシステム全体が停止するのを防ぎ、高い信頼性を実現できます。
例えば、大規模なWebサイトでは、多数のサーバが連携してアクセスを処理しています。これは分散システムの一例で、一台のサーバでは処理しきれない膨大なアクセスに対応しています。このように、複数のマシンパワーを結集させて、より大きな力や安定性を得るのが分散システムの考え方です。
イ(集中システム):
一つの高性能なコンピュータ(ホストコンピュータ)がすべての処理を行うシステムです。分散システムとは対照的な概念です。
ウ(スタンドアロンシステム):
他のコンピュータと接続されず、単独で動作するコンピュータシステムのことです。ネットワークに繋がっていないパソコンなどが該当します。
エ(バッチ処理システム):
データを一定期間または一定量ためておき、一括で処理する方式です。システムの構成ではなく、処理方式の一種です。
解法のポイント
この問題は、システムの構成方式に関する基本的な用語の理解を問うています。「複数のコンピュータ」「ネットワークで接続」「協力して処理」といったキーワードが分散システムを指すことを理解するのがポイントです。対義語である「集中システム」や、ネットワークに接続しない「スタンドアロンシステム」との違いを明確に区別できるようにしておきましょう。それぞれのシステムのメリット・デメリットをイメージしながら覚えると記憶に定着しやすくなります。
用語補足
分散システム:
複数のコンピュータが協力して一つの仕事をするシステムです。大きな仕事を複数人で手分けして行うチーム作業のようなイメージです。
計算資源:
CPUの処理能力、メモリ容量、ディスク容量など、コンピュータが計算や処理を行うために利用する能力や装置のこと全般を指します。
集中システム:
一台の高性能コンピュータが全ての処理を担うシステムです。一人の優秀なリーダーが全ての指示を出す組織のようなイメージです。
スタンドアロンシステム:
ネットワークに接続されず、独立して動作するコンピュータです。インターネットに繋がっていないゲーム専用機などがこれにあたります。


