問題
問51
IPアドレスからMACアドレスを解決するプロトコルはどれか。
- RARP
- DNS
- ARP
- DHCP
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「ウ」のARP(Address Resolution Protocol)です。ARPは、TCP/IPネットワークにおいて、IPアドレス(インターネット上の論理的な住所)を手がかりにして、そのIPアドレスが割り当てられている機器のMACアドレス(ネットワーク機器固有の物理的な番号)を問い合わせるためのプロトコルです。
コンピュータが同じネットワーク内の別のコンピュータと通信したいとき、宛先のIPアドレスは分かっていても、実際にデータを届けるためには物理的な宛先であるMACアドレスが必要です。そこで、ARPを使ってネットワーク全体に「このIPアドレスを持っている人は誰ですか? MACアドレスを教えてください」と問い合わせ(ARPリクエスト)を送ります。すると、該当するIPアドレスを持つ機器だけが「私です。私のMACアドレスはこれです」と応答(ARPリプライ)を返します。この一連のやり取りによって、IPアドレスとMACアドレスを対応付けることができます。これは、住所(IPアドレス)が分かっている友人の家に行く際に、表札(MACアドレス)で本人を確認する作業に似ています。
ア(RARP):
Reverse ARPの略で、ARPとは逆にMACアドレスからIPアドレスを問い合わせるためのプロトコルです。現在ではあまり使われていません。
イ(DNS):
Domain Name Systemの略で、ドメイン名(www.example.comなど)とIPアドレスを相互に変換するプロトコルです。
エ(DHCP):
Dynamic Host Configuration Protocolの略で、ネットワークに接続する機器にIPアドレスなどを自動的に割り当てるためのプロトコルです。
解法のポイント
ネットワークプロトコルの問題では、それぞれのプロトコルが「何を」「何に」変換・解決するのかを正確に覚えることが重要です。
- ARP:IPアドレス → MACアドレス
- RARP:MACアドレス → IPアドレス (ARPのReverse)
- DNS:ドメイン名 ⇔ IPアドレス
- DHCP:IPアドレスの自動割り当て
このように、変換の方向や目的を矢印などで整理すると、それぞれの違いが明確になり、混同を防ぐことができます。特にARPとDNSの役割の違いは頻出なので確実に押さえましょう。
用語補足
ARP:
IPアドレスからMACアドレスを調べるプロトコルです。ビルのフロアマップ(ネットワーク)で、会社の部署名(IPアドレス)から部屋番号(MACアドレス)を探すようなイメージです。
IPアドレス:
ネットワーク上の機器を識別するための論理的な住所です。引っ越すと変わることがあります。
MACアドレス:
ネットワーク機器に製造時から割り当てられている物理的な固有番号です。住民票のマイナンバーのように、基本的には変わりません。
プロトコル:
コンピュータ同士が通信をする上での手順や規格、約束事のことです。人間が会話する際の言語や文法のようなものです。


