問題
問73
データリンク層で動作し、MACアドレスに基づいてLANセグメント間でフレームを中継するネットワーク機器はどれか。
- ルータ
- ブリッジ
- リピータ
- ハブ
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ」のブリッジです。ブリッジは、OSI参照モデルの第2層(データリンク層)で動作するネットワーク機器で、流れてきたデータの宛先MACアドレスを見て、必要なデータだけを適切なネットワークセグメント(LANの小規模な単位)に中継する(橋渡しする)役割を持ちます。これにより、不要なデータがネットワーク全体に流れるのを防ぎ、ネットワークの混雑を緩和する効果があります。
例えば、大きなオフィスをセグメントAとセグメントBに分けたとします。ブリッジは、セグメントA内の通信はセグメントBに流さず、セグメントAからセグメントB宛の通信だけを通します。賢い交通整理員のように、宛先を見て行き先を振り分けるイメージです。現在では、ブリッジの機能を持ち、さらに多くのポートを持つスイッチングハブ(L2スイッチ)が一般的に使われています。
ア(ルータ):
第3層(ネットワーク層)で動作し、IPアドレスを基に異なるネットワーク間を中継する機器です。
ウ(リピータ):
第1層(物理層)で動作し、減衰した電気信号を増幅・整形して通信距離を延長する機器です。
エ(ハブ):
リピータハブとも呼ばれ、第1層で動作します。受信したデータをすべてのポートにそのまま転送するだけで、宛先を判断しません。
解法のポイント
ネットワーク機器を問う問題では、「どの階層で動作するか」と「どの情報(アドレス)を使って判断するか」の2点をセットで覚えることが最も重要です。
- 第1層:リピータ、ハブ(何も判断しない)
- 第2層:ブリッジ、スイッチ(MACアドレスで判断)
- 第3層:ルータ(IPアドレスで判断)
問題文の「データリンク層」と「MACアドレス」というキーワードから、ブリッジ(またはスイッチ)が正解であると判断できます。この対応関係は頻出のため、必ず暗記しておきましょう。
用語補足
ブリッジ:
LAN内部で、データの宛先を見て必要な場所にだけデータを流す「橋渡し」役の機器です。賢い交通整理員のような役割を果たします。
データリンク層:
OSI参照モデルの第2層で、同じネットワークに接続された機器同士の通信ルールを定めています。MACアドレスを使って通信相手を識別します。
MACアドレス:
ネットワークカードなどの機器に割り当てられた、世界で一つだけの物理的な識別番号です。製造番号のようなもので、基本的には変更されません。
ルータ:
異なるネットワーク同士を繋ぎ、最適な経路を選択してデータを中継する機器です。インターネットと家庭内LANを接続する際に使われます。


