問題
問90
データが送信されてきたときだけ必要なサーバを立ち上げ、処理が終わり次第サーバを停止してリソースを解放するコンピューティングモデルはどれか。
- クラウドコンピューティング
- サーバレスコンピューティング
- エッジコンピューティング
- オンプレミス
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ」のサーバレスコンピューティングです。サーバレスコンピューティングは、開発者がサーバの存在を意識することなく、アプリケーションのコード実行環境を利用できるクラウドサービスの形態です。「サーバレス」という名前ですが、物理的なサーバが不要になるわけではなく、サーバの構築や管理、運用をクラウド事業者がすべて行ってくれるため、開発者はサーバ管理から解放される、という意味で使われます。その大きな特徴は、イベント駆動型であることです。
特定のイベント(例:HTTPリクエスト、ファイルのアップロードなど)が発生したことをきっかけに、コードを実行するための環境が自動的に起動され、処理が完了すると環境は破棄されます。利用者は、コードが実行された時間や回数に応じて課金されるため、常にサーバを稼働させておくよりもコストを抑えられる場合があります。イベント会場で、イベント開催中だけスタッフ(サーバ)を雇い、終わったら解散するようなイメージです。
ア(クラウドコンピューティング):
サーバレスを含む、インターネット経由でITリソースを利用する形態全般を指す広い概念です。
ウ(エッジコンピューティング):
データ発生源に近い場所でデータ処理を行う分散コンピューティングモデルです。
エ(オンプレミス):
自社でサーバなどのITインフラを保有し、運用する形態です。クラウドとは対照的な概念です。
解法のポイント
近年のコンピューティングモデルに関する用語を正しく理解することがポイントです。サーバレスコンピューティングのキーワードは「イベント駆動」「サーバ管理が不要」「処理時間に応じた課金」です。特に「処理が必要なときだけリソースを確保し、終われば解放する」という効率的なリソース利用の考え方が核心です。クラウドコンピューティングという大きな枠組みの中に、サーバレスやエッジコンピューティングといった様々なモデルが存在する、という階層関係も理解しておきましょう。
用語補足
サーバレスコンピューティング:
開発者がサーバの管理をしなくてよいサービスです。普段は無人で、客が来たときだけ自動的に店員が現れて対応し、客が帰ると店員もいなくなるようなお店のイメージです。
リソース:
コンピュータシステムを構成する要素のことです。CPUの処理能力、メモリ容量、ディスク容量、ネットワーク帯域などが含まれます。
エッジコンピューティング:
データの発生源の「すぐそば」で処理を行うことです。スーパーの各売り場でその日の売れ筋商品を分析し、すぐに陳列を工夫するようなものです。
オンプレミス:
自社の建物内にサーバなどを設置して運用する形態です。クラウドサービスを利用するのではなく、自前でインフラを持つことを指します。


