問題
問8
消費者向けや企業間の商取引を、インターネットなどの電子的なネットワークを介して行う手法・概念を説明したものはどれか。
- ERP
- CRM
- SCM
- EC
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「EC(Electronic Commerce:電子商取引)」です。ECとは、インターネットや電子ネットワークを通じて商品やサービスを売買する仕組みや概念のことを指します。代表的な例は、Amazonや楽天市場などのオンラインショッピングサイトです。ECでは消費者向けの取引(BtoC)だけでなく、企業間取引(BtoB)や消費者同士の取引(CtoC)も含まれます。
例えば、従来はお店に行って本を買っていたものが、今ではAmazonでクリック一つで購入でき、翌日には家に届くようになりました。これがまさにECの仕組みです。さらに企業同士の部品発注や在庫管理などもネット上で完結できるため、業務効率化やコスト削減にもつながります。
ECの利点としては、①24時間どこからでも購入可能、②在庫管理や顧客データの活用がしやすい、③世界中の市場にアクセスできる、などがあります。その一方で、セキュリティ対策や信頼性の確保、物流システムとの連携などの課題も存在します。
試験ではECを、企業活動を支えるIT戦略の一つとして理解しておくことが重要です。「ERP」「CRM」「SCM」といった用語は企業の業務効率化や顧客管理の仕組みを表しますが、商取引そのものを指すのは「EC」だと整理しておくと混乱を防げます。
ア(ERP):
企業全体の資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を統合的に管理するシステムを指します。商取引の仕組みではなく、社内の基幹業務を効率化するための概念です。
イ(CRM):
Customer Relationship Managementの略で、顧客情報を活用して顧客満足度や売上を高める仕組みです。顧客との関係管理を目的としており、ECのように直接取引を行う仕組みではありません。
ウ(SCM):
Supply Chain Managementの略で、調達から生産・販売・流通までの一連の流れを最適化する仕組みです。企業間の商取引を効率化する要素には関係しますが、ECのような電子商取引そのものを指すわけではありません。
解法のポイント
この問題を解くためのポイントは、「企業の内部管理に関する用語」と「商取引を行う用語」を区別することです。ERP・CRM・SCMは企業活動の効率化を目的とした仕組みであり、ECは実際に取引を行う概念です。試験ではこの線引きを意識することで迷わず解答できます。
用語補足
EC(電子商取引):
インターネットを利用して商品やサービスを売買する仕組みです。Amazonや楽天での買い物、メルカリでの個人売買もECの一例です。
ERP:
Enterprise Resource Planningの略で、企業の人事、会計、生産、販売などの業務を統合的に管理するシステムです。例えるなら「会社全体を一つのシステムで管理する司令塔」のような役割です。
CRM:
Customer Relationship Managementの略で、顧客の購買履歴や問い合わせ履歴を分析し、顧客満足度を高める仕組みです。お店が常連客の好みを覚えてサービスするイメージに近いです。
SCM:
Supply Chain Managementの略で、原材料の調達から販売までの流れを最適化する考え方です。例えるなら、工場から店舗に商品が届くまでの「物流の流れを効率化する仕組み」です。


