問題
問19
バランススコアカード(BSC)の説明として、最も適切なものはどれか。
- 財務、顧客、業務プロセス、学習と成長の4つの視点から戦略の立案と実行を評価し、経営目標の達成を目指す経営管理手法である。
- 企業が達成すべき長期的な目標を設定し、その達成度を評価する経営手法であり、主に財務目標に焦点を当てる。
- サプライチェーン全体の最適化を目指し、情報システムを活用して調達から生産、販売までを一元的に管理する経営戦略。
- 顧客との長期的な関係構築を目的とし、顧客情報の管理を重視することで顧客満足度と企業収益の向上を図る経営手法。
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「財務、顧客、業務プロセス、学習と成長の4つの視点から戦略の立案と実行を評価し、経営目標の達成を目指す経営管理手法である」です。バランススコアカード(BSC)は、企業の戦略を具体的な目標に落とし込み、その達成状況を多角的に評価するための経営管理手法です。従来の財務指標だけでなく、顧客視点、業務プロセス、学習と成長という非財務的視点も含めることで、長期的な企業価値の向上を目指します。例えば、売上の向上だけでなく、顧客満足度や従業員のスキル向上、業務効率改善といった視点からも戦略を評価します。
日常生活に例えると、運動や健康管理で「体重だけでなく、食事の質や運動量、睡眠の質も評価して健康を総合的に管理する」という考え方に似ています。BSCは企業活動を総合的に評価し、戦略の見直しや改善を促すツールとして非常に有効です。
イ(企業が達成すべき長期的な目標を設定…):
この説明は財務指標中心の管理手法を示しており、BSCの多面的評価の特徴を示していません。
ウ(サプライチェーン全体の最適化…):
これはサプライチェーンマネジメントの説明であり、BSCの経営管理手法とは異なります。
エ(顧客との長期的な関係構築…):
これはCRM(顧客関係管理)の説明であり、BSCの戦略的多面的評価とは目的が異なります。
解法のポイント
BSCの特徴は、財務だけでなく顧客・業務プロセス・学習と成長という4つの視点から戦略を評価する点です。選択肢に4つの視点が明記されているものを正解として選ぶと理解しやすく、単一の財務指標や顧客管理のみに着目した説明は不正解となります。
用語補足
バランススコアカード(BSC):
財務、顧客、業務プロセス、学習と成長の4つの視点から戦略を評価し、経営目標の達成を目指す経営管理手法です。企業の活動を多面的に管理するツールです。
財務指標:
企業の収益性や資本効率など、経営成績を数値で表す指標です。例:売上高、利益率、ROE(自己資本利益率)など。
顧客視点:
顧客満足度や顧客維持率など、顧客に関連する業績指標を評価する視点です。例:リピート率やCS(顧客満足度)スコア。
業務プロセス視点:
製造や販売などの業務の効率や品質を評価する視点です。例:納期遵守率や不良率。
学習と成長視点:
従業員の能力開発や組織学習の進捗を評価する視点です。例:研修受講率や資格取得数。


