問題
問41
企業が事業活動を行う上で、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの観点から企業価値向上を目指す経営の考え方はどれか。
- CSR(企業の社会的責任)
- ESG経営
- IR(インベスターリレーションズ)
- BCP(事業継続計画)
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「ESG経営」です。ESG経営とは、企業が環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの視点を重視しながら事業活動を行い、長期的に企業価値を向上させる経営手法を指します。環境面では温室効果ガス削減や再生可能エネルギーの活用、社会面では従業員の働きやすさや地域社会への貢献、ガバナンス面では適切な企業統治や透明性の確保が重視されます。
例えば、ある製造業の企業が省エネ設備の導入や廃棄物削減を進めつつ、従業員の健康管理や多様性の確保に取り組み、取締役会の意思決定プロセスを透明化する場合、これらはすべてESG経営の実践例となります。CSR(企業の社会的責任)が社会貢献活動に重点を置くのに対し、ESG経営は投資家やステークホルダーにとっても重要な評価指標となり、持続可能な企業価値の向上に直結する点が特徴です。
ア(CSR(企業の社会的責任)):
CSRは企業の社会貢献活動や倫理的責任に重点を置く概念で、ESGのように環境・社会・ガバナンス全体から企業価値向上を目指す経営手法とは異なります。
ウ(IR(インベスターリレーションズ)):
IRは投資家との関係強化や情報開示を目的とした活動であり、ESG経営のように環境・社会・ガバナンスを包括的に重視するものではありません。
エ(BCP(事業継続計画)):
BCPは災害などの緊急事態に備え、事業を継続させるための計画であり、ESG経営のように企業価値向上を目的とした包括的経営戦略とは異なります。
解法のポイント
ESG経営の本質は「環境・社会・ガバナンス」の3要素を統合的に評価し、長期的に企業価値を高める経営手法であることを理解することです。CSRやBCPとの違いを押さえ、各用語が示す対象や目的を区別して正答を選ぶことがポイントです。
用語補足
ESG経営:
環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の観点から企業価値を向上させる経営手法です。例:再生可能エネルギー活用や取締役会の透明化。
CSR(企業の社会的責任):
企業が社会や環境に配慮し、倫理的・社会的責任を果たす活動のことです。例:地域貢献やボランティア活動。
BCP(事業継続計画):
災害などの非常事態において、重要な事業活動を継続するための計画です。例:災害時の業務プロセスや情報システムのバックアップ計画。


