問題
問54
著作権法において保護の対象となるものはどれか。
- アルゴリズム
- ソースコード
- アイデア
- 発見された自然法則
正解
正解は「イ」です。
解説
この問題の正解は「ソースコード」です。著作権法では、人間が創作した「思想や感情を創作的に表現したもの」が保護の対象となります。プログラムのソースコードは、プログラマーが独自に考えた処理の流れや工夫を具体的に表現したものであり、小説や音楽と同様に「創作的な表現物」として扱われます。そのため、他人が書いたソースコードを無断でコピーして利用すると、著作権侵害となります。
一方で、アイデアやアルゴリズム、自然法則といった「考え方の仕組み」や「発見された事実」は著作権法では保護されません。例えば、数学の公式やアルゴリズムは誰もが利用できるものであり、創作的な表現とはみなされないからです。これは「料理のレシピ」で例えると分かりやすいです。レシピの「材料や調理手順」というアイデアや仕組みは自由に使えますが、実際に料理研究家が本に書いた具体的な文章やイラストは著作権で守られます。同じように、ソースコードという「具体的な書き方」は保護対象ですが、その背後にある考え方(アルゴリズムやアイデア)は保護されません。
この問題では、著作権法が「表現」を保護する法律であることを理解することが重要です。プログラムの世界では、ソースコードという形で表現された部分が保護対象であり、基盤となるアイデアや理論は誰でも使えるものとされています。よって、正解は「ソースコード」です。
ア(アルゴリズム):
アルゴリズムは「処理の手順や考え方」であり、具体的な表現物ではありません。そのため、著作権法の対象外です。ただし、特許法などで保護される場合があります。
ウ(アイデア):
アイデアは創作の元となる発想にすぎず、表現ではないため著作権では保護されません。例えば「恋愛小説を書く」というアイデア自体には権利はなく、具体的に書かれた小説が保護されます。
エ(発見された自然法則):
自然法則は人間が創作したものではなく、もともと存在する事実です。したがって著作権法では保護されません。例えば「万有引力の法則」自体は誰でも自由に利用できます。
解法のポイント
著作権法が保護するのは「表現」であって「アイデアや理論」ではない、という原則を覚えておくことがポイントです。プログラム分野では「ソースコードは保護対象、アルゴリズムやアイデアは対象外」と整理すれば混乱しにくくなります。過去問を通じて著作権法の基本的な考え方を理解しておくと安心です。
用語補足
著作権法:
創作的な表現を保護する法律です。小説や音楽、映画、ソースコードなどが対象となり、無断利用やコピーを防ぎます。
ソースコード:
プログラムを人間が理解できる言語で記述したものです。具体的な書き方が著作権法の保護対象になります。
アルゴリズム:
問題を解決するための処理手順や考え方です。例えば「並べ替えの仕組み(バブルソートなど)」は誰でも使えますが、具体的なコードは著作権で守られます。


