問題
問79
経営戦略において、企業が自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を分析し、戦略立案に活用するフレームワークはどれか。
- 3C分析
- 5フォース分析
- PPM
- SWOT分析
正解
正解は「エ」です。
解説
「SWOT分析」は、企業の経営戦略を立案する際に用いられるフレームワークの一つで、企業が持つ「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」、外部環境の「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」という4つの要素を分析するものです 。このうち、「強み」と「弱み」は企業内部の要因(例:技術力、ブランド力、人材など)を、「機会」と「脅威」は企業を取り巻く外部環境の要因(例:市場の成長、法改正、競合の動向など)をそれぞれ評価します 。
これらの要素を総合的に分析することで、自社の現状を客観的に把握し、どの強みを活かして機会を捉えるか、どの弱みを克服して脅威を回避するかなど、具体的な戦略の方向性を明確にすることができます。例えば、新製品開発の際に、自社の技術力(強み)と市場の新しいトレンド(機会)を結びつけ、競合他社の参入(脅威)に備えるための戦略を考えるのに役立ちます。
ア(3C分析):
「3C分析」は、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点から市場環境を分析するフレームワークです。
イ(5フォース分析):
「5フォース分析」は、業界の収益性を決定する5つの競争要因(新規参入者の脅威、代替品の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力、既存企業間の競争)を分析するフレームワークです 。
ウ(PPM):
「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」は、市場成長率と市場占有率の2軸で事業を分類し、経営資源の最適な配分を考えるフレームワークです。
解法のポイント
経営戦略の立案に用いられる主要な分析フレームワークである「SWOT分析」の概念と、その構成要素(強み、弱み、機会、脅威)を理解することが重要です 。特に、内部環境(強み、弱み)と外部環境(機会、脅威)に分けて考える点がポイントです 。また、他の主要な分析フレームワーク(3C分析、5フォース分析、PPM)との違いも把握しておくことで、それぞれの分析手法の適切な適用場面を判断できるようになります。
用語補足
SWOT分析:
企業の経営戦略を立案する際に、自社の「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」、外部環境の「機会(Opportunity)」、「脅威(Threat)」の4つの要素を分析するフレームワークです 。例えば、新しいサービスを始める前に、自社の得意な技術(強み)や市場の成長(機会)を活かし、人材不足(弱み)や競合の参入(脅威)にどう対処するかを検討する際に使われます。
3C分析:
市場環境を分析するためのフレームワークで、「顧客(Customer)」、「競合(Competitor)」、「自社(Company)」の3つの視点から、市場の全体像を把握し、自社の成功要因を探るために用いられます。例えば、新しいカフェを開店する際に、どのような客層がいて(顧客)、他のカフェはどのようなサービスを提供しているか(競合)、自社の強みは何か(自社)を分析します。
5フォース分析:
ある業界の収益性を決定する5つの競争要因(「新規参入者の脅威」「代替品の脅威」「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「既存企業間の競争」)を分析するフレームワークです 。例えば、飲料業界に参入しようとする企業が、原材料の仕入れ先の力や消費者の価格交渉力、他社の製品競争などを分析し、その業界でのビジネスの難しさを評価する際に用います。
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント):
企業が持つ複数の事業や製品を「市場成長率」と「市場占有率」の2つの軸で分類し、「問題児」「花形」「金のなる木」「負け犬」の4つのタイプに分け、経営資源の最適な配分を戦略的に決定するためのフレームワークです。例えば、大手電機メーカーが家電、ITサービス、医療機器といった異なる事業を持つ場合に、どの事業に資金や人材を投入すべきかを判断するのに役立ちます。


