問題
問15
プロジェクトマネジメントにおける品質マネジメントの活動はどれか。
- プロジェクトの完了に必要な作業を洗い出し、スコープを定義する。
- プロジェクトのリスクを特定し、対応計画を策定する。
- プロジェクトのプロセスや成果物が、設定された品質基準を満たしているかを確認する。
- プロジェクトのステークホルダを特定し、その期待を管理する。
正解
正解は「ウ」です。
解説
プロジェクト品質マネジメントは、プロジェクトの成果物が顧客やステークホルダの要求を満たすために、品質に関する方針を定め、計画・管理・保証・コントロールする活動です。選択肢ウは、この品質マネジメントの中核となる活動、特に品質コントロールや品質保証について的確に説明しています。まず、プロジェクトの開始段階で「どのような品質基準を達成すべきか」(例:バグの件数は〇件以下、システムの応答時間は〇秒以内など)を定義します(品質計画)。
そして、プロジェクトの進行中に、開発プロセスがその基準に沿って進められているかを確認し(品質保証)、完成した成果物(プログラムや設計書など)が品質基準を実際に満たしているかをテストやレビューを通じて確認します(品質コントロール)。レストランで、美味しい料理を提供するためにレシピ(品質基準)を決め、調理工程がレシピ通りかを確認し、最後にお客様に出す前に味見をするような一連の流れが品質マネジメントにあたります。
ア(プロジェクトの完了に必要な作…):
これはスコープマネジメントの活動です。プロジェクトの作業範囲を定義します。
イ(プロジェクトのリスクを特定し…):
これはリスクマネジメントの活動です。不確実な事象に備えます。
エ(プロジェクトのステークホルダ…):
これはステークホルダマネジメントの活動です。プロジェクトの利害関係者との関係を管理します。
解法のポイント
プロジェクトマネジメントには、スコープ、スケジュール、コスト、品質、リスクなど、10の知識エリアがあります。この問題を解くには、それぞれの知識エリアが何を管理対象としているのかを理解することが重要です。「品質マネジメント」は、その名の通り「品質」に関わる活動です。選択肢の中から「品質基準」や「確認」といった品質に関連するキーワードを見つけることができれば、正解を絞り込むことができます。他のマネジメント活動との違いを明確にすることで、応用的な問題にも対応できるようになります。
用語補足
品質マネジメント:
プロジェクトの成果物が要求された品質を満たすように管理する活動全般です。製品の品質だけでなく、作業プロセスの品質も対象となります。
スコープマネジメント:
プロジェクトで作成する成果物や、そのために必要な作業範囲(スコープ)を明確に定義し、管理する活動です。旅行の計画で「どこに行き、何をするか」を決めることに似ています。
リスクマネジメント:
プロジェクトの目標達成に影響を与える可能性のある不確実な事象(リスク)を特定、分析、評価し、対応策を計画・実行する活動です。
ステークホルダマネジメント:
プロジェクトに影響を与えたり、影響を受けたりする人々(ステークホルダ)を特定し、その人々の期待や関与を適切に管理する活動です。


