問題
問29
スクラムにおいて、スプリントの成果(インクリメント)を検査し、必要に応じてプロダクトバックログを適応させるためのイベントはどれか。
- デイリースクラム
- スプリントプランニング
- スプリントレトロスペクティブ
- スプリントレビュー
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「スプリントレビュー」です スクラム開発では、「スプリント」と呼ばれる短い開発期間(1~4週間)を繰り返します。スプリントレビューは、そのスプリントの最後に開催されるイベントです。目的は、開発チームがそのスプリントで完成させた成果物(インクリメント)を、プロダクトオーナーや顧客などのステークホルダに披露し、フィードバックをもらうことです。
料理番組で、シェフが制限時間内に作った料理を審査員に試食してもらう場面を想像すると分かりやすいです。シェフ(開発チーム)は料理(インクリメント)をプレゼンし、審査員(ステークホルダ)は味見をして「もっとこうした方が良い」といった意見を述べます。このフィードバックを元に、次に作る料理のメニュー(プロダクトバックログ)を見直したり、優先順位を変えたりします。このように、スプリントレビューは成果を「検査」し、今後の計画を「適応」させるための重要な場なのです。
ア(デイリースクラム):
毎朝行う短いミーティングで、チーム内の進捗共有や問題点の確認が目的であり、成果物の検査は行いません
イ(スプリントプランニング):
スプリントの開始時に行い、これから何を作るかを計画するイベントです成果物ができる前なので検査はできません。
ウ(スプリントレトロスペクティブ):
スプリントの最後に、成果物ではなく「仕事の進め方(プロセス)」を振り返り、改善点を見つけるためのイベントです
解法のポイント
スクラムの各イベントの目的を正確に理解することが、この問題を解くための鍵となります。問題文の「スプリントの成果(インクリメント)を検査し」「プロダクトバックログを適応させる」という2つのキーワードに注目しましょう
- 「成果を検査する」→ 完成したものを見せる場
- 「バックログを適応させる」→ 次の計画に反映させる場
この両方の目的を持つイベントが「スプリントレビュー」です。一方で「スプリントレトロスペクティブ」は成果物ではなく「プロセス(やり方)」の振り返りである、という違いを明確に区別しておくことが重要です。試験対策として、スクラムの5つのイベント(スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブ、スプリント自体)の目的と開催タイミングをセットで覚えておきましょう。
用語補足
スクラム:
アジャイル開発という考え方の一つで、ラグビーの「スクラム」のようにチーム一丸となって開発を進める手法です。短い期間での開発とレビューを繰り返すのが特徴です。
スプリント:
スクラムにおける1~4週間の短い開発期間のことです。この期間内に、計画から開発、テストまでを行い、動くソフトウェアの一部を完成させることを目指します。
インクリメント:
スプリントの成果として完成した、動かすことができるソフトウェアの一部分のことですパズルのピースを1つ完成させるイメージで、これを積み重ねて最終的な製品を完成させます。
プロダクトバックログ:
その製品で実現したい機能や要望をリストにしたものです優先順位が付けられており、開発チームはこのリストの上から順に作業に取り掛かります。買い物リストのようなもので、一番欲しいものから順番に書いていくイメージです。


