問題
問39
アジャイル開発における「インクリメント」の説明として、最も適切なものはどれか。
- プロダクトで実現すべき機能や要求を価値の高い順に並べたリスト。
- スプリントで完成させるべき作業項目を詳細化したリスト。
- 1~4週間の反復的な開発期間。
- スプリントの完了時に生み出される、潜在的にリリース可能な価値のあるプロダクトの一部。
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「スプリントの完了時に生み出される、潜在的にリリース可能な価値のあるプロダクトの一部。」です アジャイル開発(特にスクラム)では、「スプリント」という短い開発期間を繰り返して製品を開発していきます。インクリメントとは、各スプリントの最後に完成する「動くソフトウェアの小さなかたまり」のことです。これは単にプログラムが書けたというだけでなく、テスト済みで、品質基準を満たしており、やろうと思えばすぐにでもユーザーに届けられる(潜在的にリリース可能)状態であることが重要です。「インクリメント(increment)」は「増加分」という意味で、スプリントを重ねるごとに、前のスプリントで作成したインクリメントに新しい機能のインクリメントが追加され、製品がだんだんと成長していくイメージです。
レゴブロックで大きなお城を作る際に、まず土台を作り(1回目のインクリメント)、次に塔の一部を作り(2回目のインクリメント)、というように、完成した部品をどんどん足していく様子に似ています
ア(プロダクトで実現すべき機能や要求を価値の高い順に…):
これは「プロダクトバックログ」の説明です
イ(スプリントで完成させるべき作業項目を詳細化したリスト。):
これは「スプリントバックログ」の説明です
ウ(1~4週間の反復的な開発期間。):
これは「スプリント」の説明です
解法のポイント
アジャイル開発(スクラム)の基本的な用語の定義を問う問題です。それぞれの用語が開発プロセスのどの部分を指すのかを正確に理解することが解法の鍵となります。
- プロダクトバックログ:作りたいもの全体のリスト(What)
- スプリント:開発を行う期間(When)
- スプリントバックログ:1回のスプリントでやることのリスト(How)
- インクリメント:スプリントの結果できた成果物(Result)
このように、各用語の役割を整理して覚えておくと、混同することなく正解を選ぶことができます。「インクリメント=スプリントの成果物」という関係をしっかり押さえておきましょう
用語補足
アジャイル開発:
「計画→設計→実装→テスト」という大きな工程を一度に行うのではなく、小さな単位で「計画からテストまで」を繰り返し、柔軟に開発を進める手法の総称です。素早く動き(agile)、変化に対応しやすいのが特徴です。
インクリメント:
「増加分」という意味で、アジャイル開発のスプリントごとに作成される、リリース可能な状態の成果物のことです各スプリントで、このインクリメントを積み上げて製品を完成させていきます。
プロダクトバックログ:
製品に必要な機能や修正項目などを、優先順位をつけて並べたリストのことです製品開発の「やることリスト」全体にあたります。
スプリント:
アジャイル開発(スクラム)における、1~4週間程度の短い反復開発期間のことですこの期間内に、チームは計画した機能(スプリントバックログ)を完成させ、インクリメントを作成します。


