問題
問79
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の役割として、適切なものを全て挙げたものはどれか。
- a. 個別のプロジェクトに直接参加し、開発作業を行う。
- b. プロジェクトマネジメント方式の標準化と組織内への展開を支援する。
- c. 複数のプロジェクトを横断的に監視し、リソースの調整や情報共有を促進する。
- d. プロジェクトマネージャの育成や支援を行う。
- a, b
- a, c, d
- b, c, d
- a, b, c, d
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は選択肢ウです。プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)は、個別のプロジェクトを直接遂行するのではなく、組織全体のプロジェクトマネジメント能力を向上させるための支援部門です。例えるなら、各運動部の選手(プロジェクトメンバー)や監督(プロジェクトマネージャ)をサポートする学校の「体育教官室」のような存在です。PMOの主な役割は以下の通りです。
- 標準化の支援(b):プロジェクト計画書のテンプレート作成など、組織内のプロジェクトマネジメント手法を標準化し、展開します。
- 横断的な監視・調整(c):複数のプロジェクトの状況を俯瞰し、プロジェクト間で人や物などのリソースを調整したり、有益な情報を共有したりします。
- 人材育成・支援(d):プロジェクトマネージャの教育や研修を行ったり、困っているプロジェクトマネージャに助言を与えたりします。
一方、aの「開発作業を行う」のは、プロジェクトチームのメンバー(開発者)の役割であり、PMOの役割ではありません。
a(個別のプロジェクトに直接参加し…):
これは開発者やプロジェクトメンバーの役割です。PMOはマネジメントを支援する立場であり、直接開発は行いません。
b(プロジェクトマネジメント方式の標準化…):
PMOの代表的な役割の一つです。これにより、組織全体のプロジェクト品質が安定します。
c(複数のプロジェクトを横断的に監視し…):
これもPMOの重要な役割です。組織全体の視点でリソースの最適化を図ります。
d(プロジェクトマネージャの育成や支援…):
PMOはプロジェクトマネージャの相談役や教育係としての役割も担います。
解法のポイント
PMOの役割を正しく理解する鍵は、「個別のプロジェクトの内部」ではなく、「組織全体を俯瞰する立場」で「プロジェクトマネジメントを支援する」という視点を持つことです。PMOは、プレイヤー(開発者)や監督(プロジェクトマネージャ)ではなく、リーグ全体を運営・サポートする事務局のようなイメージです。この視点から各記述を吟味すると、aがPMOの役割ではないことが明確になり、b, c, dが適切な役割であることが判断できます。
用語補足
PMO (プロジェクトマネジメントオフィス):
組織内のプロジェクトマネジメントの品質向上を目的とした専門部署です。標準化、リソース調整、人材育成などを通じて各プロジェクトを支援します。
プロジェクトマネージャ (PM):
個別のプロジェクトの責任者です。計画を立て、チームを率いてプロジェクトを成功に導きます。
標準化:
やり方やルール、書式などを統一することです。PMOはプロジェクト計画書や進捗報告書のフォーマットを統一することで、複数のプロジェクトの状況を比較しやすくします。
リソース:
プロジェクトを遂行するために必要な資源のことです。人(人員)、物(設備、機材)、金(資金)などが含まれます。


