【最新版】基本情報技術者試験 予想問題(マネジメント) [問17] | 模擬試験で効率的に学習!

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問題

問17

システム監査において、監査証拠に関する記述として最も適切なものはどれか。

  • 被監査部門の担当者からの口頭での説明は、客観性に欠けるため監査証拠とはならない。
  • 監査証拠は、監査報告書の作成が完了した時点で、速やかに破棄しなければならない。
  • 入手した監査証拠の量は多いほど良く、その信頼性や関連性は問われない。
  • 監査意見を裏付けるために、十分かつ適切な監査証拠を入手し、監査調書に記録する必要がある。

正解

正解は「」です。

解説

 システム監査における監査証拠は、監査人が下す判断や意見(監査意見)の根拠となる非常に重要なものです。選択肢エは、その監査証拠の収集と管理に関する基本原則を正しく述べています。監査人は、自らの意見が単なる感想や憶測ではないことを示すために、客観的な事実に基づいた証拠を集めなければなりません。そして、その証拠は「十分」であり(量が足りていること)、「適切」である(信頼でき、監査の目的と関連していること)必要があります。

 例えば、裁判で検察官が被告人の有罪を主張するためには、動かぬ証拠を十分に集める必要があるのと同じです。そして、集めた証拠やそれに基づく分析内容は、「監査調書」という記録文書に正確に残しておくことが義務付けられています。これは、監査の品質を保証し、後から監査プロセスを検証できるようにするためです。

ア(被監査部門の担当者からの口…):
 口頭での説明(ヒアリング結果)も、他の証拠と組み合わせることで重要な監査証拠となり得ます。ただし、客観性を担保するために議事録などに記録することが望ましいです。
イ(監査証拠は、監査報告書の作…):
 監査証拠や監査調書は、監査の正当性を示す記録として、定められた期間、適切に保管する必要があります。すぐに破棄してはいけません。
ウ(入手した監査証拠の量は多い…):
 量だけでなく、質(信頼性や関連性)が重要です。無関係な証拠を大量に集めても意味がありません。

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解法のポイント

 監査証拠に関する問題では、「十分性」と「適切性」という2つの要件がキーワードになります。監査証拠は、やみくもに集めれば良いというものではなく、量と質の両方が求められます。この基本を理解していれば、「量は多いほど良い」「信頼性は問われない」といった極端な表現を含む選択肢が誤りであると判断できます。監査人がプロフェッショナルとして、いかに論理的かつ客観的に監査意見を形成するか、そのプロセスを支えるのが監査証拠である、というイメージを持つことが重要です。

用語補足

監査証拠:
 監査人が監査意見を表明するための根拠となる情報のことです。システムのログ、設定ファイル、規程書、議事録、ヒアリング結果など、様々なものが含まれます。

監査意見:
 監査人が監査の結果、対象となったシステムや管理体制について表明する総合的な評価・判断のことです。「全体として適切である」「重大な欠陥がある」といった形で表明されます。

監査調書:
 監査計画、実施した手続、入手した監査証拠、そして監査人が到達した結論などを記録した文書です。監査業務の公式な記録ファイルにあたります。

客観性:
 個人の主観や感情に左右されず、誰が見ても同じように判断できる性質のことです。監査においては、客観的な証拠に基づいて判断することが極めて重要です。



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