問題
問43
スクラムにおいて、チームのプロセスやツール、人間関係などを検査し、改善のための計画を立てるイベントはどれか。
- スプリントレビュー
- スプリントレトロスペクティブ
- デイリースクラム
- プロダクトバックログリファインメント
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「スプリントレトロスペクティブ」です。 スプリントレトロスペクティブは、スプリントの最後(スプリントレビューの後)に行われる、チームのための「振り返り会」です。このイベントの目的は、スプリントで完成した成果物(What)についてではなく、その成果物を「どのように作ったか(How)」、つまり仕事の進め方(プロセス)について話し合うことです。チームメンバー全員で、「今回のスプリントで上手くいったことは何か?」「問題点は何だったか?」「次はどうすればもっと上手くやれるか?」といった点を率直に議論します。
ここで話し合うのは、開発プロセス、使っているツール、チーム内のコミュニケーションや人間関係など、チームの生産性に関わるあらゆる事柄です。そして、次のスプリントで試す具体的な改善アクションプランを立てます。スポーツの試合後に、チーム全員で試合のビデオを見ながら「あの場面の連携は良かった」「次はこう動こう」と反省会をするのに似ています。この継続的な改善のサイクルが、スクラムチームを強く成長させます
ア(スプリントレビュー):
スプリントで完成した成果物(インクリメント)をステークホルダに披露し、フィードバックをもらうイベントです
ウ(デイリースクラム):
日々の進捗確認と計画調整のための短いミーティングです
エ(プロダクトバックログリファインメント):
プロダクトバックログの内容を、より詳細で明確にするための継続的な活動です
解法のポイント
この問題の鍵は、「スプリントレビュー」と「スプリントレトロスペクティブ」の違いを明確に理解しているかという点です。どちらもスプリントの最後に行われるため混同しがちですが、焦点が異なります。
- スプリントレビュー:成果物(What)をレビューする(ステークホルダも参加)。
- スプリントレトロスペクティブ:プロセス(How)をレビューする(チーム内で行う)。
問題文は「プロセスやツール、人間関係などを検査し、改善する」とあり、これはまさしくプロセスの振り返りですしたがって、スプリントレトロスペクティブが正解となります。この2つのイベントの目的の違いは頻出なので、必ず押さえておきましょう。
用語補足
スクラム:
アジャイル開発のフレームワークの一つで、チーム一丸となって製品開発を進める手法です。短い期間での開発と振り返りを繰り返すことで、生産性を高めます。
スプリントレトロスペクティブ:
スプリントの最後にチームで行う「振り返り」のイベントです仕事の進め方やチームワークについて話し合い、次のスプリントに向けた改善点を見つけます。日本語では「ふりかえり」と表記されることも多いです。
スプリントレビュー:
スプリントの最後に、完成した成果物を顧客などのステークホルダに見せてフィードバックをもらうイベントです製品の「お披露目会」のようなものです。
プロセス:
仕事を進める上での手順や方法、一連の流れのことです。この問題の文脈では、スクラムチームがスプリント期間中にどのように協力し、作業を進めたかを指します。


