【最新版】基本情報技術者試験 予想問題(マネジメント) [問53] | 模擬試験で効率的に学習!

スポンサーリンク

問題

問53

プロジェクトのスケジュールを短縮(クラッシング)する際に、考慮すべきこととして最も適切なものはどれか。

  • スケジュール短縮の効果が最も低い作業を優先して資源を投入する。
  • プロジェクトの予算に関わらず、可能な限り多くの資源を追加投入する。
  • クリティカルパス上にない作業に資源を追加投入し、全体の余裕時間を増やす。
  • クリティカルパス上の作業で、最もコスト効率良く短縮できるものを優先する。

正解

正解は「」です。

解説

 正解は「エ」です。プロジェクトのスケジュールを短縮する手法の一つに「クラッシング」があります。これは、プロジェクトに人員や機材などの資源を追加投入して、作業期間を短縮することです。ただし、やみくもに資源を投入しても効果はありません。プロジェクト全体の期間を決定しているのは、最も時間のかかる一連の作業経路である「クリティカルパス」です。そのため、プロジェクト全体の期間を短縮するには、このクリティカルパス上の作業を短縮する必要があります。そして、クラッシングは追加コストがかかるため、最も費用対効果が高い(=コスト効率が良い)作業から優先的に短縮していくのが定石です。

 例えば、1日短縮するのに1万円かかる作業と5万円かかる作業があれば、当然1万円の作業から手をつけるべきです。したがって、「クリティカルパス上の作業で、最もコスト効率良く短縮できるものを優先する」という選択肢が最も適切です。

ア(スケジュール短縮の効果が最も…):
 効果が低い作業を優先するのは非効率であり、間違いです。
イ(プロジェクトの予算に関わらず…):
 予算を無視して資源を投入するのは、適切なプロジェクトマネジメントではありません。
ウ(クリティカルパス上にない作業に…):
 クリティカルパス上にない作業を短縮しても、プロジェクト全体の期間は短縮されません。全体の期間はクリティカルパスによって決まるからです。

スポンサーリンク

解法のポイント

 この問題を解くためのポイントは2つあります。1つ目は「プロジェクト全体の期間を短縮するには、クリティカルパス上の作業を短縮する必要がある」という大原則を理解していることです。これで選択肢ウが除外できます。2つ目は「クラッシングはコストがかかるため、費用対効果を考える必要がある」という点です。これにより、最もコスト効率が良いものを優先するという選択肢エが正解だと導けます。スケジュール短縮といえば「クリティカルパス」と「コスト効率」の2つを連想できるようにしておきましょう。

用語補足

クラッシング (Crashing):
 プロジェクトのスケジュールを短縮するために、コストをかけて資源(人、設備など)を追加投入する手法です。例えば、締め切りに間に合わせるために、アルバイトを増員するようなイメージです。

クリティカルパス (Critical Path):
 プロジェクトの開始から終了までの複数の作業経路の中で、最も時間がかかる経路のことです。この経路上の作業が1日遅れると、プロジェクト全体も1日遅れてしまいます。

資源 (Resource):
 プロジェクトを遂行するために必要な人(要員)、物(設備、材料)、金(資金)などの総称です。

コスト効率:
 かけた費用(コスト)に対して、どれだけの効果が得られるかという度合いのことです。費用対効果とも言います。「安くて効果が高い」ものがコスト効率が良いと言えます。



タイトルとURLをコピーしました