問題
問65
ITサービスマネジメントにおいて、サービス提供に必要となるITインフラの能力や性能を管理し、将来の需要を予測して適切なリソースを確保するプロセスはどれか。
- 可用性管理
- 財務管理
- 情報セキュリティ管理
- キャパシティ管理
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ」のキャパシティ管理です。キャパシティ管理は、ITサービスの性能や処理能力(キャパシティ)が、現在および将来のビジネスニーズを費用対効果良く満たせるように管理するプロセスです。具体的には、CPU使用率やメモリ使用量、ディスク容量といったITリソースの状況を常に監視し、性能のボトルネックがないかを分析します。さらに、将来の利用者数の増加やデータ量の増大を予測し、それに対応できるようにサーバの増強計画などを立てます。
これは、電力会社が将来の電力需要を予測して、新しい発電所を建設する計画を立てるのに似ています。このように、サービスの「能力」や「性能」を管理し、「将来の需要予測」に基づいて「適切なリソースを確保する」のがキャパシティ管理の役割です。
ア(可用性管理):
サービスが「利用したいときにいつでも利用できる状態」を維持するためのプロセスです。稼働率の管理などが中心となります。
イ(財務管理):
ITサービスの提供にかかるコストを管理し、予算策定や課金などを行うプロセスです。
ウ(情報セキュリティ管理):
情報の機密性・完全性・可用性を維持し、情報資産を様々な脅威から保護するためのプロセスです。
解法のポイント
この問題を解くためのキーワードは「能力」「性能」「需要予測」「リソース確保」です。これらの言葉は、システムのキャパシティ(収容能力、処理能力)に直接関連します。「キャパシティ」という英単語の意味を知っていれば、問題文の内容と直結させやすいでしょう。ITILの各管理プロセスの名称とその目的を正確に結びつけておくことが重要です。特に、「可用性管理」はサービスが”使えるか使えないか”、「キャパシティ管理」は”快適に使えるか”という性能面を扱う、という違いを理解しておくと区別しやすくなります。
用語補足
キャパシティ管理:
ITインフラの処理能力(キャパシティ)を管理するプロセスです。システムの性能を監視し、将来の需要に合わせてリソースを計画的に増強します。
ITインフラ:
ITサービスを提供するための基盤となる設備や要素の総称です。サーバ、ネットワーク機器、OS、ミドルウェアなどが含まれます。
可用性管理 (Availability Management):
ITサービスが停止することなく、継続して利用できる状態を保証するための管理プロセスです。「アベイラビリティ管理」とも言います。
リソース:
資源のことです。ITの文脈では、CPU、メモリ、ディスク容量、ネットワーク帯域など、コンピュータシステムの構成要素を指します。


