【最新版】基本情報技術者試験 予想問題(マネジメント) [問68] | 模擬試験で効率的に学習!

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問題

問68

ローコード開発プラットフォームを導入したプロジェクトのマネジメントに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ソースコードの記述が不要になるため、ソフトウェアの品質管理プロセスは省略できる。
  • 開発期間が大幅に短縮されるため、要件定義を省略し、すぐに開発に着手すべきである。
  • 市民開発者が開発に参加する場合、ガバナンスを効かせ、作成されたアプリケーションの品質やセキュリティを確保する仕組みが必要である。
  • 専門的なプログラマが不要になるため、プロジェクトマネージャは技術的な知識を持つ必要がない。

正解

正解は「」です。

解説

 正解は「ウ」です。ローコード開発プラットフォームは、プログラミングの専門知識が少ない人でも、GUI操作などを通じてアプリケーションを開発できるツールです。これにより、IT部門以外の現場の従業員、いわゆる「市民開発者」が自ら業務に必要なアプリを開発するケースが増えます。しかし、これは諸刃の剣でもあります。市民開発者は品質管理やセキュリティに関する知識が十分でない場合が多く、彼らが自由にアプリを開発・公開してしまうと、品質の低いアプリやセキュリティ上の欠陥を持つアプリが乱立し、組織全体で管理不能な状態(シャドーITの温床)に陥る危険性があります。

 そのため、誰が何を開発できるのか、どのような品質・セキュリティ基準を満たすべきかといったルールを定め、組織として統制(ガバナンス)を効かせることが非常に重要になります。したがって、市民開発者が参加する場合は、品質やセキュリティを確保する仕組みが必要であるという記述が最も適切です。

ア(ソースコードの記述が不要に…):
 ソースコードを書かなくても、ロジックの組み方などでバグは発生します。品質管理は依然として重要であり、省略できません。
イ(開発期間が大幅に短縮されるため…):
 何を作るかを決める要件定義は、開発手法に関わらず最も重要な工程の一つです。これを省略すると、手戻りが多発し、かえって時間がかかります。
エ(専門的なプログラマが不要になるため…):
 複雑な機能を実現するには専門的な知識が必要です。し、PMは技術的な実現可能性を判断するためにも一定の知識を持つべきです。

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解法のポイント

 この問題は、ローコード開発という新しい技術のメリットと、それに伴う新たなリスクを理解しているかを問うています。ポイントは「手軽に開発できる」というメリットの裏にある「管理が行き届かなくなる」というデメリットを想像できるかです。「市民開発者」というキーワードが出てきたら、「ガバナンス」や「品質・セキュリティの確保」といった管理面の課題を連想できるようにしましょう。「○○だから△△は不要になる・省略できる」といった極端な記述は、多くの場合、間違いの選択肢である可能性が高いと疑うことも有効なテクニックです。

用語補足

ローコード開発プラットフォーム:
 ソースコードの記述を最小限に抑え、視覚的な操作でアプリケーションを開発できるツール群です。開発の高速化や、非専門家による開発を可能にします。

市民開発者 (Citizen Developer):
 ITの専門家ではないが、ローコード開発ツールなどを活用して、自らの業務に必要なアプリケーションを開発するビジネス部門の従業員のことです。

ガバナンス (Governance):
 統治、管理、統制のことです。ITガバナンスの文脈では、組織がITを適切に活用し、リスクを管理するための仕組みやルールを指します。

要件定義:
 開発するシステムに求められる機能や性能などを明確にし、定義する工程です。システム開発の最上流工程であり、プロジェクトの成否を左右する重要なプロセスです。



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