【最新版】基本情報技術者試験 予想問題(マネジメント) [問78] | 模擬試験で効率的に学習!

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問題

問78

アジャイル開発プロジェクトの契約形態として、仕様の変更に柔軟に対応しやすく、発注者と受注者が協力して開発を進めるのに適しているものはどれか。

  • 準委任契約
  • 請負契約
  • 派遣契約
  • 売買契約

正解

正解は「」です。

問題解説

 正解は選択肢アです。アジャイル開発は、開発の途中で仕様変更が起こることを前提とし、顧客と開発者が密に連携しながら柔軟に進めていく開発手法です。このような開発スタイルには、成果物の完成を契約の目的とする「請負契約」よりも、専門的な作業行為そのものを契約の目的とする「準委任契約」が適しています。

 準委任契約では、受注者は専門家としての能力を発揮して、誠実に業務を遂行する義務(善管注意義務)を負います。例えるなら、優秀な弁護士に裁判を依頼するようなもので、必ず勝訴する(=成果物を完成させる)約束はできませんが、専門知識を駆使して最善を尽くすことを契約します。これにより、発注者と受注者はパートナーとして協力し、状況の変化に柔軟に対応しながら、より価値の高い成果物を目指すことができます。

イ(請負契約):
 仕事の「完成」を約束する契約です。最初に決めた仕様通りのものを納品する義務があり、仕様変更には都度、契約変更が必要なため、アジャイル開発には不向きとされます。
ウ(派遣契約):
 労働者を派遣する契約です。発注者が派遣された労働者に対して直接指揮命令を行う点が特徴で、開発プロジェクト全体の契約形態としては異なります。
エ(売買契約):
 既製品のソフトウェアパッケージなどを購入する際の契約形態です。オーダーメイドで開発するアジャイル開発には当てはまりません。

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解法のポイント

 アジャイル開発の「仕様変更に柔軟」「顧客との協調」という特徴と、各契約形態の特徴を結びつけて考えることがポイントです。「請負契約」は成果物の完成を保証する代わりに仕様変更に厳格ですが、「準委任契約」は業務の遂行を目的とするため、仕様変更に柔軟に対応できます。この違いを理解し、アジャイル開発の精神に合致するのはどちらかを判断することができれば、正解を導き出せます。

用語補足

アジャイル開発:
 「素早い」「機敏な」という意味を持つ開発手法です。短い期間で「計画→設計→実装→テスト」を繰り返し、顧客のフィードバックを取り入れながら開発を進めます。

準委任契約:
 法律行為でない事務処理(業務)を委託する契約です。受注者は専門家として最善を尽くす義務を負いますが、成果物の完成義務はありません。

請負契約:
 受注者が仕事の「完成」を約束し、発注者はその結果に対して報酬を支払う契約です。家を建てる契約などが典型例です。

善管注意義務:
 「善良な管理者の注意義務」の略で、その人の職業や社会的地位からみて一般的に要求されるレベルの注意を払う義務のことです。準委任契約で受注者が負う義務です。



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