問題
問17
企業が製品やサービスの市場投入から撤退までの期間を、導入期、成長期、成熟期、衰退期という段階に分け、それぞれの段階に応じた戦略を立案する考え方を何と呼ぶか。
- プロダクトライフサイクル
- PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
- BSC(バランススコアカード)
- 3C分析
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「プロダクトライフサイクル」です。プロダクトライフサイクル(Product Life Cycle, PLC)とは、製品やサービスが市場に投入されてから撤退するまでの期間を、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階に分け、それぞれの段階に応じて最適なマーケティング戦略や経営戦略を立案する考え方です。導入期は認知度を高めるための広告や販売促進が重要で、成長期はシェア拡大と競合との差別化が求められます。成熟期では利益の最大化とコスト管理、衰退期では製品撤退やリニューアルの判断が必要です。
日常の例として、スマートフォン市場を考えると、新モデル投入時の広告活動や販売戦略、成長期における機能強化やブランド戦略、成熟期での値下げや販売チャネル最適化、そして古いモデルの販売終了や新モデルへの切り替えが、プロダクトライフサイクルの考え方に沿った戦略です。これにより企業は製品ライフサイクルに応じた効率的な戦略を計画できます。
イ(PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)):
企業が保有する複数の製品や事業の投資配分を最適化する手法で、個別製品のライフサイクル分析ではなく、全体ポートフォリオの戦略管理に使われます。
ウ(BSC(バランススコアカード)):
企業の業績管理や戦略実行を評価するための指標体系で、売上や顧客満足度、内部プロセス、学習・成長の視点から分析します。製品ライフサイクルの段階分類ではありません。
エ(3C分析):
市場分析手法の一つで、Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つの視点から戦略を考える手法です。製品のライフサイクルに沿った段階戦略とは異なります。
解法のポイント
「導入期、成長期、成熟期、衰退期」と明確に段階が示されているキーワードを確認することがポイントです。これに該当するのはプロダクトライフサイクルであり、PPMやBSC、3C分析は製品全体や戦略管理、分析手法であり、段階別戦略の概念ではない点に注意しましょう。
用語補足
プロダクトライフサイクル:
製品やサービスの市場投入から撤退までの期間を、導入期・成長期・成熟期・衰退期に分け、それぞれの段階に応じた戦略を立案する考え方です。市場動向に合わせた効率的な戦略策定に役立ちます。
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント):
企業の複数製品や事業の投資配分を最適化する管理手法です。市場成長率と相対的市場シェアを軸に、製品を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分類して分析します。
BSC(バランススコアカード):
企業の業績管理や戦略実行の評価手法で、財務、顧客、業務プロセス、学習・成長の4つの視点から業績をバランスよく評価します。
3C分析:
戦略立案のための分析手法で、Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つの視点から市場や競争環境を評価します。


