問題
問37
企業が競争優位性を確立するために、自社独自の核となる強みや技術、ノウハウなどを指す経営概念はどれか。
- コアコンピタンス
- コアビジネス
- バリューチェーン
- プロダクトポートフォリオ
正解
正解は「ア」です。
解説
正解は「コアコンピタンス」です。コアコンピタンスとは、企業が競争優位性を持つための「核となる強み」を意味する経営概念です。単なる商品やサービスそのものではなく、長年の経験や研究開発によって培われた独自の技術、特殊なノウハウ、他社では真似できない仕組みなどを指します。たとえば、自動車メーカーにおける高性能なエンジン技術や、IT企業における独自の検索アルゴリズムなどは、企業の成長を支える大きな力となります。
コアコンピタンスは、単に「得意分野」というよりも、「他社には模倣されにくく、顧客にとって価値があり、複数の事業に展開できる強み」であることが重要です。これを持つことで企業は競合との差別化を実現でき、長期的な成功につながります。日常の例で言えば、料理が得意な人が「ただのレシピ」ではなく「誰にも真似できない味付けの工夫」や「長年培った調理の勘」を持っている状態がコアコンピタンスにあたります。その人がどんな料理を作ってもおいしく仕上がるように、企業もコアコンピタンスを基盤に新しい事業を広げることが可能になります。
イ(コアビジネス):
企業が主力として展開している事業分野を指す言葉であり、「核となる強み」を意味するコアコンピタンスとは異なります。
ウ(バリューチェーン):
企業活動を「製品開発・調達・生産・販売・サービス」といった一連の価値創造の流れとして分析する手法であり、企業の強みそのものを表す概念ではありません。
エ(プロダクトポートフォリオ):
企業が複数の事業や製品群を持つときに、それらを収益性や成長性の観点から分類し、経営資源をどう配分するかを考えるための分析手法です。強みの概念とは異なります。
解法のポイント
この問題のポイントは「企業戦略に関する用語の違い」を整理して理解することです。コアコンピタンスは競争優位性の源泉であり、コアビジネスは主力事業、バリューチェーンは活動分析、プロダクトポートフォリオは事業の分類と、それぞれの役割を区別できれば迷わず解答できます。
用語補足
コアコンピタンス:
企業の競争優位性を生み出す核となる強みです。例えばトヨタのハイブリッド技術やGoogleの検索アルゴリズムなどが該当します。
コアビジネス:
企業の主力事業を指します。例えば、任天堂にとってのゲーム事業や、スターバックスにとってのカフェ事業がコアビジネスです。
バリューチェーン:
企業の活動を「価値を生み出す流れ」として分解・分析する手法です。例えば「材料の調達 → 生産 → 販売 → アフターサービス」といった流れで整理します。
プロダクトポートフォリオ:
企業が持つ製品や事業を収益性や成長性で分類する考え方です。有名な「花形・金のなる木・問題児・負け犬」の4象限モデルが代表例です。


