問題
問62
近年、企業が従業員のエンゲージメント向上を目指し、福利厚生や働きがいを重視する経営戦略を指す言葉はどれか。
- ワークライフバランス
- アウトソーシング
- Employee Experience (EX)
- ナレッジマネジメント
正解
正解は「ウ」です。
解説
正解は「Employee Experience (EX)」です。Employee Experienceとは、従業員が企業で働く全体的な体験を意味し、職場環境、福利厚生、働きがい、キャリア開発などを包括的に捉え、従業員の満足度やエンゲージメントを向上させることを目的とした経営戦略です。近年、多くの企業が単に給与や待遇を改善するだけでなく、従業員が心地よく働ける環境づくりに注力しています。
例えば、柔軟な勤務時間制度やテレワークの導入、社員同士のコミュニケーション促進のためのイベント開催、キャリア相談の充実などが挙げられます。これにより従業員のモチベーションが向上し、生産性や企業への忠誠心も高まります。日常生活に置き換えると、働きやすい環境やサポートがあることで、仕事への満足度が上がることに似ています。
EXは従業員中心の考え方であり、従業員を単なる労働力として扱うのではなく、企業価値向上のための重要な資産と捉えるアプローチです。企業がEXを意識することで、人材の定着率向上や優秀な人材の確保にもつながります。
ア(ワークライフバランス):
ワークライフバランスは、仕事と私生活の調和を重視する考え方で、従業員体験全体の戦略ではなく、一部の働き方に焦点を当てた概念です。
イ(アウトソーシング):
アウトソーシングは業務の外部委託を意味し、従業員エンゲージメントや福利厚生とは直接関係がありません。
エ(ナレッジマネジメント):
ナレッジマネジメントは、企業内の知識や情報を体系化・共有して活用する手法であり、従業員の働きがいや体験の向上を直接目的とした概念ではありません。
解法のポイント
従業員の働きがいやエンゲージメントに関する問題では、「従業員体験全体を重視する戦略」というキーワードに注目します。ワークライフバランスやナレッジマネジメントは部分的概念であり、全体戦略としてのEXを正解として押さえることがポイントです。
用語補足
Employee Experience (EX):
従業員が企業で働く全体的な体験を指し、職場環境や福利厚生、キャリア支援などを含み、従業員の満足度やエンゲージメント向上を目的とします。
ワークライフバランス:
仕事と私生活のバランスを調整し、従業員の生活の質を高める取り組みです。例えば、フレックスタイムや休暇制度の充実が挙げられます。
ナレッジマネジメント:
組織内の知識や情報を収集・整理・共有し、活用する手法です。業務効率化や意思決定支援に役立ちます。
アウトソーシング:
業務の一部を外部の専門企業に委託することです。コスト削減や専門性向上を目的としますが、従業員体験の向上とは直接関係がありません。


