問題
問85
地方創生の取り組みにおいて、ICTを活用した事例として適切なものをすべて挙げたものはどれか。
a. 地域特産品のECサイトでの販売強化
b. スマート農業技術の導入による生産性向上
c. 遠隔医療システムの導入による医療格差の是正
d. AIを活用した観光情報提供サービスの開発
- a, b
- a, b, c
- a, b, c, d
- c, d
正解
正解は「ウ」です。
解説
地方創生とは、人口減少や高齢化が進む地方の活力を取り戻すための様々な取り組みを指します。情報通信技術(ICT)は、これらの地方創生の取り組みにおいて、非常に重要な役割を果たします。
- a. 地域特産品のECサイトでの販売強化:
ECサイト(電子商取引サイト)を活用することで、地方の特産品を全国や世界に向けて販売できるようになります。これにより、販売チャネルが拡大し、売上向上や地域経済の活性化につながります。これはICTの活用例として適切です。 - b. スマート農業技術の導入による生産性向上:
ドローンやセンサー、AIなどを活用したスマート農業は、農作業の効率化、収穫量の増加、品質向上に寄与します。例えば、センサーで土壌の状態をリアルタイムで監視し、AIが最適な水やりや肥料の量を指示するといったことで、農業の生産性が向上し、地域の主要産業を活性化できます。これもICTの活用例として適切です。 - c. 遠隔医療システムの導入による医療格差の是正:
地方では医師不足や医療機関へのアクセスが困難な場合がありますが、遠隔医療システムを導入することで、オンライン診療や遠隔での専門医による診断が可能になります。これにより、地域住民の医療サービスへのアクセスが改善され、医療格差の是正につながります。これもICTの活用例として適切です。 - d. AIを活用した観光情報提供サービスの開発:
AIチャットボットや観光アプリなどを活用し、観光客にパーソナライズされた情報(おすすめスポット、交通手段、多言語対応など)を提供することで、観光客の満足度を高め、誘客を促進できます。これもICTの活用例として適切です。
以上のことから、a、b、c、dのすべてが地方創生におけるICT活用事例として適切であると言えます 。
ア(a, b):
aとbは適切ですが、cとdも地方創生のICT活用事例として非常に有効です 。
イ(a, b, c):
a、b、cは適切ですが、dも地方創生のICT活用事例として非常に有効です 。
エ(c, d):
cとdは適切ですが、aとbも地方創生のICT活用事例として非常に有効です 。
解法のポイント
地方創生におけるICT(情報通信技術)活用の多様性を理解することがポイントです 。ICTは、農業、医療、観光、商業など、様々な分野で地方の課題解決や活性化に貢献できます。単に一つの技術を知るだけでなく、それが地方のどのような問題にどのように適用され、どのような効果を生み出すのかという視点で理解を深めることが重要です。デジタル技術が社会課題解決にどのように貢献できるかを考えることは、現代社会において非常に大切な視点です。
用語補足
地方創生:
人口減少や高齢化が進む地方の経済を活性化させ、持続可能な地域社会を築くための、国や地方自治体、企業、住民が一体となって取り組む様々な政策や活動のことです 。例えば、若者の定住を促進するための雇用の創出や、地域コミュニティの維持などが含まれます。
ICT(情報通信技術):
Information and Communication Technologyの略で、情報処理技術と通信技術を組み合わせた技術の総称です。インターネット、コンピュータ、スマートフォン、AI、IoTなどが含まれます 。例えば、遠く離れた人とのビデオ通話や、スマートフォンを使った商品の購入など、情報のやり取りや活用を便利にする技術全般を指します。
スマート農業:
ドローン、IoTセンサー、AI、ビッグデータなどのICTを活用し、農業の生産性向上、品質管理の最適化、省力化などを目指す新しい農業の形です 。例として、センサーで土壌の水分量を測定し、AIが自動で最適な水やりを行うシステムや、ドローンで広大な農地の状態を監視し、病気の早期発見に役立てるなどが挙げられます。
遠隔医療:
情報通信技術(ICT)を用いて、医師と患者が直接対面することなく、遠隔地から診療や診断、健康相談などを行う医療サービスのことです 。例として、スマートフォンやパソコンを使ったオンライン診療で、自宅から医師の診察を受けたり、地方の診療所で撮影した検査画像を都市の専門医が遠隔で診断したりするケースが挙げられます。


