問題
問14
あるシステムにおいて、障害が発生してから修理が完了するまでの平均時間を意味する用語はどれか。
- MTBF
- MTTR
- MTPF
- MTPR
正解
正解は「イ」です。
解説
この問題の正解は「MTTR」です。MTTRは “Mean Time To Repair” の略で、日本語では「平均修復時間」または「平均修理時間」と訳されます。これは、システムや機器が故障(障害が発生)してから、修理が完了して正常な状態に復旧するまでの時間の平均値を示します。MTTRが短いほど、障害が発生しても迅速に復旧できる、つまり保守性が高いシステムであると言えます。
例えば、あるサーバが1年間に3回故障し、それぞれの修理に2時間、3時間、4時間かかったとすると、MTTRは (2+3+4) ÷ 3 = 3時間となります。問題文の「障害が発生してから修理が完了するまでの平均時間」という説明は、MTTRの定義そのものです。
ア(MTBF):
Mean Time Between Failures(平均故障間隔)。システムが故障から復旧した後、次に故障するまでの平均稼働時間です。信頼性の指標となります。
ウ(MTPF):
Mean Time to Failure。非修理系システム(修理しないシステム)が稼働を開始してから故障するまでの平均時間です。MTBFと似ていますが、修理を前提としない点が異なります。
エ(MTPR):
Mean Time to Prevention。このような用語は一般的ではありません。
解法のポイント
この問題を解くには、システムの信頼性に関する指標であるMTBFとMTTRの違いを正確に理解しておくことが不可欠です。MTBFの「B (Between)」は故障と故障の「間」の稼働時間、MTTRの「R (Repair)」は「修理」時間と、アルファベットの頭文字と意味を関連付けて覚えるのが効果的です。この2つの用語はセットで出題されることが非常に多いため、どちらが「壊れにくさ(信頼性)」の指標で、どちらが「治しやすさ(保守性)」の指標なのかを明確に区別できるようにしておきましょう。
用語補足
システム:
この文脈では、コンピュータやソフトウェア、ネットワーク機器など、何らかの機能を提供する装置や仕組み全体を指します。
障害:
システムや機器が正常に機能しなくなることです。故障やエラーとも呼ばれます。
平均値 (Mean):
複数の数値を合計し、その個数で割って得られる値です。データの中心的な傾向を示す代表的な指標です。
信頼性指標:
システムや機器が、どのくらい安定して稼働し続けるか、また、どれくらい故障しにくいかを示すための尺度です。MTBFなどがこれにあたります。


