問題
問20
複数の処理が同時に実行されているように見せかけ、CPUの使用効率を高める技術はどれか。
- オーバーレイ
- ページング
- スワッピング
- マルチタスク
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ」のマルチタスクです。マルチタスクとは、コンピュータが複数の処理(タスク)を、ごく短い時間で切り替えながら同時に実行しているように見せかける技術のことです。これにより、CPUが遊んでいる時間を減らし、全体的な処理効率を高めることができます。
例えば、私たちがパソコンで音楽を聴きながら、インターネットで調べ物をしたり、文書を作成したりできるのは、このマルチタスク技術のおかげです。CPUは本来一度に一つのことしかできませんが、人間には感知できないほどの速さで各作業を切り替えているため、まるで同時に作業が進んでいるように感じられるのです。
料理人がコンロの火を複数同時に使いこなし、並行していくつもの料理を作る様子に似ています。それぞれの鍋を少しずつ手際よく調理することで、全体の完成時間を短縮するイメージです。このように、マルチタスクはCPUという資源を有効活用し、コンピュータの利便性を飛躍的に向上させるための基本的な技術です。
ア(オーバーレイ):
主記憶の容量より大きなプログラムを実行する際、プログラムを分割し必要な部分だけを主記憶に読み込む技術であり、CPU効率化とは直接関係ありません。
イ(ページング):
仮想記憶を実現する方式の一つで、データを一定の大きさ(ページ)に分割して管理する技術です。メモリ管理が目的であり、CPU効率化が主目的ではありません。
ウ(スワッピング):
主記憶の空き容量が不足した際に、一時的に使われていないデータを補助記憶装置に待避させる技術です。これもメモリ管理の技術です。
解法のポイント
この問題を解く鍵は、「複数の処理を同時に見せかける」「CPUの使用効率を高める」というキーワードが、どの用語と結びつくかを理解していることです。マルチタスクはOS(オペレーティングシステム)の基本的な機能の一つであり、現代のコンピュータ利用の前提となっています。他の選択肢であるオーバーレイ、ページング、スワッピングは、いずれもメモリ管理に関する技術です。CPUの処理効率化とメモリ管理の技術の違いを明確に区別して覚えておくことが重要です。
用語補足
マルチタスク:
1つのコンピュータで複数のタスク(処理)を同時に実行しているように見せる技術です。例えば、動画を見ながらチャットをする、といった操作が可能になります。
CPU (Central Processing Unit):
中央処理装置のことで、コンピュータの「頭脳」にあたる部分です。プログラムの命令を解釈し、計算や制御を行います。レストランのシェフのように、様々な指示をこなします。
ページング:
仮想記憶を実現する技術の一つで、メモリを「ページ」という固定長のブロックに分けて管理します。本をページ単位で管理するように、データを扱いやすくする仕組みです。
スワッピング:
メモリの空き容量が足りなくなった時に、使っていないデータやプログラムを一時的にハードディスクなどに移すことです。机の上がいっぱいの時に、一時的に使わない書類を棚に戻す作業に似ています。
“`


