問題
問34
リレーショナルデータベースにおいて、複数のテーブルから関連するデータを取り出し、あたかも一つのテーブルであるかのように見せる仮想的なテーブルはどれか。
- インデックス
- ビュー
- トリガ
- ストアドプロシージャ
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ」のビューです。ビューとは、リレーショナルデータベースにおいて、一つ以上の実テーブルから特定のデータを選択し、それらを組み合わせて作成される仮想的なテーブルのことです。ビュー自体は実データを持たず、元となるテーブルへの参照情報(SELECT文)を保持しているだけです。利用者にとっては、ビューは通常のテーブルと同じように扱うことができます。
例えば、「顧客テーブル」と「注文テーブル」があるとします。ここから「東京都在住の顧客の注文一覧」というビューを作成すれば、利用者は複雑なSQL文を毎回書かなくても、このビューを検索するだけで簡単に目的のデータを得られます。また、元のテーブルの一部の列だけを見せるようにビューを定義することで、特定の利用者には見せたくない情報(例:個人情報)を隠すといったセキュリティ上の役割も果たします。このように、ビューはデータの見せ方を工夫する窓口のようなものです。
ア(インデックス):
テーブル内のデータを高速に検索するための索引(さくいん)です。本の巻末にある索引と同じ役割を果たします。
ウ(トリガ):
テーブルに対してINSERT、UPDATE、DELETEなどの操作が行われた際に、自動的に実行される処理のことです。
エ(ストアドプロシージャ):
データベースに対する一連の処理を一つのプログラムとしてまとめ、データベース管理システム内に保存したものです。
解法のポイント
データベース関連の用語は機能が似ているものがあるため、それぞれの役割を正確に区別することが重要です。ビューのキーワードは「仮想的なテーブル」です。データの実体は持たずに、見せ方だけを変える、という点を押さえましょう。インデックスは「検索の高速化」、トリガは「処理の自動実行」、ストアドプロシージャは「一連の処理のまとまり」というように、各用語の中心的な役割を簡潔な言葉で覚えておくと、問題文から適切な選択肢を判断しやすくなります。
用語補足
ビュー:
データを見せるための「窓」のような仮想テーブルです。机の上に散らばった書類(実テーブル)から、必要な情報だけを抜き出してまとめた付箋(ビュー)のようなイメージです。
リレーショナルデータベース:
データをExcelのような行と列からなる表(テーブル)の形式で管理し、テーブル同士を関連付けて扱うことができるデータベースです。
インデックス:
検索を速くするための索引です。分厚い辞書で特定の単語を探すときに、五十音順の索引を使うと速く見つけられるのと同じ仕組みです。
トリガ:
特定の出来事をきっかけ(トリガ)に、自動で実行される処理です。店のドアが開いたら(きっかけ)チャイムが鳴る(処理)、というような仕組みをデータベース上で実現します。


