問題
問88
アジャイル開発手法であるスクラムにおいて、スプリントが終了した際に、開発チームがプロダクトのインクリメント(完成品)をステークホルダに提示し、フィードバックを得るイベントはどれか。
- デイリースクラム
- スプリントプランニング
- スプリントレトロスペクティブ
- スプリントレビュー
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ」のスプリントレビューです。スプリントレビューは、スクラム開発におけるスプリント(1~4週間程度の短い開発サイクル)の最後に行われるイベントです。この場で、開発チームはそのスプリントで完成させたプロダクトのインクリメント(動くソフトウェアの増分)を、プロダクトオーナーや顧客、利用者などのステークホルダ(利害関係者)にデモンストレーションします。
主な目的は、完成した成果物に対するフィードバックを収集し、プロダクトバックログ(開発する機能のリスト)の今後の見直しに役立てることです。単なる進捗報告会ではなく、実際に動くものを見てもらい、対話を通じて次善の策を検討する、協調的な場です。料理コンテストで、シェフ(開発チーム)が審査員(ステークホルダ)に試作品を試食してもらい、評価や改善点を聞く場に似ています。
ア(デイリースクラム):
毎日行われる15分程度の短いミーティングで、チーム内の進捗共有や課題の確認を行います。「朝会」とも呼ばれます。
イ(スプリントプランニング):
スプリントの開始時に行われ、そのスプリントで何を作るか(目標)、どうやって作るか(計画)を決定するイベントです。
ウ(スプリントレトロスペクティブ):
スプリントレビューの後に行われ、開発チームがスプリントでの仕事の進め方(プロセス)を振り返り、改善点を見つけ出す「ふりかえり」の会です。
解法のポイント
スクラムの各イベントは、目的とタイミングが明確に定義されています。「スプリントの終了時」に行われ、「成果物(インクリメント)を提示」し、「ステークホルダからフィードバックを得る」という3つのキーワードが、スプリントレビューを特定するポイントです。
- プランニング:開始時(計画)
- デイリースクラム:毎日(進捗共有)
- レビュー:終了時(成果物の評価)
- レトロスペクティブ:終了時(プロセスの改善)
このように、各イベントのタイミングと目的を整理して覚えることが重要です。
用語補足
スプリントレビュー:
スプリントの成果発表会です。開発したものを関係者に見せて、「これでいいですか?」と意見をもらう場です。
スクラム:
アジャイル開発のフレームワークの一つ。ラグビーのスクラムのようにチームが一体となって開発を進めることから名付けられました。
インクリメント:
スプリントで完成した、動かすことのできる「製品の増分」です。スプリントごとに機能が追加され、インクリメントは少しずつ成長していきます。
ステークホルダ:
プロジェクトの利害関係者のことです。顧客、ユーザ、経営者、スポンサーなど、プロジェクトに関わるすべての人々を指します。


