問題
問29
ソフトウェアの著作権者が、プログラムの使用許諾条件を、インターネット経由でのダウンロード時に利用者が画面上で同意する形式で提供する契約形態はどれか。
- ボリュームライセンス契約
- サイトライセンス契約
- オープンソースライセンス
- クリックラップ契約
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ」のクリックラップ契約です。クリックラップ契約とは、ソフトウェアをインストールしたり、Webサービスを利用したりする際に、画面に表示される使用許諾契約書の内容に対して、利用者が「同意する」などのボタンをクリックすることで成立する契約方式のことです。名前の由来は、利用者がボタンを「クリック(click)」することで、契約内容が書かれたものを「包装(wrap)」している状態から利用を開始する、というイメージからです。
私たちが普段、スマートフォンにアプリをインストールしたり、ソフトウェアをダウンロードしたりする際によく目にする「利用規約に同意します」のチェックボックスやボタンが、まさにこのクリックラップ契約にあたります。問題文にある「ダウンロード時に利用者が画面上で同意する形式」という説明は、この契約形態の特徴を的確に示しています。
ア(ボリュームライセンス契約):
企業などで、同じソフトウェアを多数導入する際に、まとめて購入することで割引価格が適用されるライセンス契約です。
イ(サイトライセンス契約):
特定の事業所や施設(サイト)内であれば、コンピュータの台数に制限なくソフトウェアをインストールして使用できるライセンス契約です。
ウ(オープンソースライセンス):
ソースコードの利用、改変、再配布を許可するライセンスです。契約形態というよりは、ソフトウェアの配布条件の一つです。
解法のポイント
ソフトウェアのライセンス契約に関する問題では、それぞれの契約形態がどのような利用シーンを想定しているのかを理解することが重要です。
- クリックラップ契約:個人利用者がオンラインで同意する
- ボリュームライセンス:企業が複数ライセンスをまとめて購入する
- サイトライセンス:企業や学校が特定の場所で無制限に利用する
このように、対象者(個人か組織か)や契約の単位(個数か場所か)で整理すると、それぞれの特徴を覚えやすくなります。
用語補足
クリックラップ契約:
画面上の「同意する」ボタンのクリックで成立する契約です。Webサイトの会員登録時に利用規約に同意する行為がこれにあたります。
ライセンス:
ソフトウェアなどの著作物を利用するための使用許諾権のことです。ソフトウェアを買うことは、そのもの自体を所有するのではなく、利用する権利(ライセンス)を買うことになります。
ボリュームライセンス契約:
大量購入向けのライセンス契約です。文房具を箱買いすると単価が安くなるように、ソフトウェアもまとめて買うことで1ライセンスあたりの価格が割安になります。
オープンソースライセンス:
プログラムの設計図であるソースコードが公開されており、誰でも自由に利用・改良・再配布できるソフトウェアのライセンスです。多くの人が協力して開発・改善していく文化が特徴です。


