問題
問49
Webサーバがクライアントの情報をブラウザに一時的に保存し、次回アクセス時に利用する仕組みはどれか。
- セッション
- SSL
- TLS
- Cookie
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ」のCookie(クッキー)です。Cookieとは、WebサーバがWebブラウザに送信し、そのブラウザ(クライアントのコンピュータ)内に一時的に保存される小さなテキストファイルのことです。HTTP通信は状態を保持しない(ステートレスな)プロトコルであるため、何もしなければサーバは過去のアクセスを記憶できません。そこでCookieを使うことで、サーバはクライアントを識別できるようになります。
例えば、オンラインショップで一度ログインすれば、別のページに移動してもログイン状態が維持されたり、ショッピングカートに入れた商品が記憶されたりするのは、このCookieの仕組みを利用しているためです。ブラウザは、次回同じWebサイトにアクセスする際に、保存されているCookieを自動的にサーバに送信します。サーバはその情報を受け取ることで、「ああ、さっきの利用者だな」と認識し、利用者ごとに最適化された情報を提供できるのです。お店のポイントカードのように、次回訪れた際に見せることで、顧客情報を認識してもらう仕組みに似ています。
ア(セッション):
利用者がWebサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の通信のことです。このセッション情報を管理するために、Cookieが利用されることがありますが、情報を保存する仕組みそのものはCookieです。
イ(SSL):
Secure Sockets Layerの略。インターネット上でデータを暗号化して送受信するプロトコルです。現在は後継のTLSが主流です。
ウ(TLS):
Transport Layer Securityの略。SSLの後継プロトコルで、通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぎます。
解法のポイント
Web関連の技術用語を区別することが重要です。Cookieのキーワードは「ブラウザに情報を保存する仕組み」です。これに対して、「セッション」は一連の通信活動そのものを指す概念であり、両者は密接に関連していますが、役割が異なります。また、「SSL/TLS」は通信を安全にするための「暗号化プロトコル」であり、利用者情報を保存する仕組みではありません。それぞれの用語がWeb通信のどの側面(状態管理、暗号化など)に関わるのかを整理して覚えましょう。
用語補足
Cookie:
Webサイトが利用者のブラウザに預ける小さな名札のようなデータです。次回訪問時にその名札を見せることで、サイト側が利用者を識別できます。
Webサーバ:
Webページのデータ(HTMLファイルや画像など)を保管し、ブラウザからの要求に応じてデータを送信するコンピュータです。
クライアント:
この文脈では、Webブラウザ(Chrome, Edgeなど)を指します。サーバにサービスを要求し、受け取ったデータを表示します。
セッション:
利用者がサイトにアクセスしてから離れるまでの一連のやり取りです。お店に入ってから出るまでの一回の買い物が1セッションにあたります。


