問題
問43
情報システム部門の組織体制に関する次の記述のうち、システム企画の役割と責任について最も適切なものはどれか。
- システム開発プロジェクトの進捗管理と品質保証を行う。
- 情報システムの運用と保守を担当し、安定稼働を維持する。
- システムのセキュリティ対策を策定し、実施状況を監視する。
- 経営戦略に基づき、新たな情報システムの導入計画を立案し、その実現を推進する。
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「経営戦略に基づき、新たな情報システムの導入計画を立案し、その実現を推進する」です。システム企画は、企業の経営戦略や業務戦略に沿って、情報システムの導入や改善を計画・提案する部門です。具体的には、現行業務の分析、新しい技術の活用検討、導入システムの効果試算、予算策定などを行い、経営陣に最適なIT戦略を提案します。
例えば、営業部門の業務効率を向上させるためにCRMシステムを導入する場合、システム企画は現状分析、必要機能の選定、導入効果の試算を行い、経営陣に提案して承認を得ます。ここで重要なのは、単なるIT導入ではなく、経営目標や業務効率化の実現につながるかを見極め、プロジェクト全体を推進する点です。この役割は日常業務に例えると、家族旅行を計画する際に行き先や予算、スケジュールを考え、家族の同意を得て実行する役割と似ています。
ア(システム開発プロジェクトの進捗管理と品質保証を行う):
これはシステム開発部門やプロジェクトマネージャーの役割であり、システム企画の主業務ではありません。 イ(情報システムの運用と保守を担当し、安定稼働を維持する):
これは運用・保守部門の役割であり、システム企画の業務範囲とは異なります。 ウ(システムのセキュリティ対策を策定し、実施状況を監視する):
これは情報セキュリティ部門や情報システム管理部門の役割であり、システム企画の本質的な業務ではありません。
解法のポイント
システム企画は経営戦略に基づき、情報システムの導入計画を立案する役割です。運用や開発管理、セキュリティ対策といった日常業務管理の役割と混同せず、戦略的・計画的視点での業務かどうかを見極めることがポイントです。
用語補足
システム企画:
企業の経営戦略や業務戦略に基づき、新たな情報システムの導入や改善計画を立案し、その実現を推進する部門です。
システム開発:
計画された情報システムを設計・構築し、運用可能な状態にする作業のことです。プログラミングやテストも含まれます。
運用・保守:
導入済みの情報システムを安定的に稼働させるための作業です。障害対応、定期保守、システム監視などが含まれます。


