【最新版】基本情報技術者試験 予想問題(マネジメント) [問35] | 模擬試験で効率的に学習!

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問題

問35

プロジェクトマネジメントにおけるスコープクリープの説明として、最も適切なものはどれか。

  • プロジェクトのリスクが顕在化し、スケジュールやコストに悪影響を及ぼすこと。
  • プロジェクトの進行中に、承認プロセスを経ずに仕様変更や機能追加が無秩序に行われること。
  • プロジェクトの主要メンバーが途中で離脱し、計画の遂行が困難になること。
  • プロジェクトのコストが見積もりを大幅に超過し、予算が枯渇すること。

正解

正解は「」です。

解説

 正解は「プロジェクトの進行中に、承認プロセスを経ずに仕様変更や機能追加が無秩序に行われること。」です。スコープクリープは、プロジェクトマネジメントで警戒すべき問題の一つです。「スコープ」とは、プロジェクトで作成する成果物や、そのために行うべき作業範囲のことです。プロジェクトの開始時に、このスコープを明確に定義します。しかし、プロジェクトが進むにつれて、顧客からの「ついでにこの機能も追加してほしい」といった安易な要望や、内部での「こうした方がもっと良くなる」といったアイデアが、正式な変更手続き(影響分析や承認プロセス)を経ずに、ずるずると追加されてしまうことがあります。

 この、スコープ(作業範囲)が、忍び寄る(creep)ように、じわじわと拡大していく現象を「スコープクリープ」と呼びます。当初の計画にはなかった作業が増えるため、結果としてスケジュール遅延やコスト超過、品質低下などを引き起こし、プロジェクト失敗の大きな原因となります

ア(プロジェクトのリスクが顕在化し、スケジュールやコストに悪影響を及ぼすこと。):
 これはリスクマネジメントの範疇です。スコープクリープもリスクの一つですが、この説明はリスク全般を指しています
ウ(プロジェクトの主要メンバーが途中で離脱し…):
 これは資源マネジメント上の問題です
エ(プロジェクトのコストが見積もりを大幅に超過し…):
 これはコスト超過(オーバーラン)そのものを指しており、スコープクリープはその原因の一つになり得ますが、同義ではありません

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解法のポイント

 この問題を解くには、「スコープクリープ」という言葉の意味を正確に捉えることが重要です。「スコープ」が「作業範囲」を、「クリープ(creep)」が「忍び寄る、ずるずると広がる」といった意味を持つことを知っていれば、選択肢イの「承認プロセスを経ずに仕様変更や機能追加が無秩序に行われる」という説明が、この現象を的確に表していると判断できますプロジェクトマネジメントの失敗要因として頻繁に挙げられる用語なので、その意味と、それが引き起こす問題(コスト増、スケジュール遅延など)をセットで覚えておきましょう。正式な変更管理プロセスを経ることの重要性を理解する上でも欠かせない知識です。

用語補足

スコープ:
 プロジェクトで実施する作業範囲や、作成する成果物の範囲のことです。「ここまでやる、ここからはやらない」という境界線を明確にしたものです。旅行の計画で「今回は東京と京都に行く(スコープ内)。大阪には行かない(スコープ外)」と決めるようなものです。

スコープクリープ:
 プロジェクト開始後に、当初の計画になかった仕様変更や機能追加が、なし崩し的に増えていくことです買い物の途中で「あ、これも必要かも」と次々カゴに入れてしまい、予算オーバーするのに似ています。

承認プロセス:
 プロジェクトにおける変更要求などに対して、その影響を評価し、関係者が合意の上で正式に許可を与える手続きのことです重要な決定を、担当者だけでなく上司や関連部署の承認を得てから進める社内手続きと同じです。

リスク:
 プロジェクトの目標達成に影響を与える可能性のある、不確実な事象のことです良い影響を与える「好機」と、悪い影響を与える「脅威」の両方を含みますが、一般的には後者の意味で使われることが多いです。



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