問題
問80
IPアドレスを動的に割り当てるプロトコルはどれか。
- DNS
- ARP
- ICMP
- DHCP
正解
正解は「エ」です。
解説
正解は「エ」のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)です。DHCPは、TCP/IPネットワークに接続するコンピュータに対して、IPアドレスをはじめ、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスといった、通信に必要な設定情報を自動的に割り当てるためのプロトコルです。DHCPサーバがネットワーク設定を一元管理し、クライアントからの要求に応じて情報を払い出します。これにより、利用者はネットワークに接続するたびに手動で複雑な設定を行う必要がなくなり、管理者の負担も大幅に軽減されます。
例えば、カフェのWi-Fiにスマートフォンを接続すると、自動的にインターネットが使えるようになるのは、このDHCPの仕組みのおかげです。スマートフォンがWi-Fiに接続する際、DHCPサーバに設定情報を要求し、一時的に利用できるIPアドレスなどを受け取っています。問題文の「IPアドレスを動的に割り当てる」という機能は、DHCPの最も中心的な役割です。
ア(DNS):
Domain Name Systemの略。ドメイン名とIPアドレスを相互に変換する(名前解決する)ためのプロトコルです。
イ(ARP):
Address Resolution Protocolの略。IPアドレスから、そのIPアドレスを持つ機器のMACアドレスを問い合わせるためのプロトコルです。
ウ(ICMP):
Internet Control Message Protocolの略。IP通信におけるエラー通知やネットワークの診断に使用されるプロトコルです。
解法のポイント
TCP/IPネットワークで使われる基本的なプロトコルは、それぞれの役割が明確に分かれています。アルファベットの略称と機能をセットで覚えることが重要です。
- DHCP:IPアドレスを「自動割り当て」
- DNS:ドメイン名とIPアドレスを「名前解決」
- ARP:IPアドレスからMACアドレスを「解決」
- ICMP:通信の「エラー通知・診断」
このように、各プロトコルの中心的な機能を一言で表現できるように整理しておくと、問題文から適切なものを素早く選べるようになります。
用語補足
DHCP:
IPアドレスを自動で貸し出してくれる「管理人」のようなプロトコルです。イベント会場で、来場者に一時的な座席番号を割り振る係員に似ています。
IPアドレス:
ネットワークに接続された機器を識別するための、インターネット上の住所のような番号です。「192.168.1.1」のように数字で表されます。
DNS:
人間が覚えやすいドメイン名を、コンピュータが理解できるIPアドレスに変換する仕組みです。スマートフォンの電話帳のように、名前(ドメイン名)から電話番号(IPアドレス)を引いてくれます。
ARP:
IPアドレス(インターネット上の住所)からMACアドレス(機器固有の番号)を調べるためのプロトコルです。住所からその家に住んでいる人の名前を尋ねるようなものです。


