問題
問69
プロジェクトチームのマネジメントにおいて、チームのパフォーマンスを向上させるための活動として最も適切なものはどれか。
- チームメンバー間の競争を促し、個人の成果のみを評価する。
- チームビルディング活動を実施し、メンバー間の信頼関係と協調性を高める。
- プロジェクトマネージャが全ての意思決定を行い、メンバーには指示された作業のみを行わせる。
- チームメンバーの役割を固定化し、他のメンバーの業務に関与させない。
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ」です。プロジェクトの成功は、個々のメンバーの能力だけでなく、チーム全体としてどれだけ効果的に機能するかに大きく依存します。チームのパフォーマンスを向上させるためには、メンバー同士がお互いを尊重し、円滑にコミュニケーションをとり、協力し合える関係性を築くことが不可欠です。チームビルディングは、そのための具体的な活動です。
例えば、研修やワークショップ、懇親会などを通じてメンバー間の相互理解を深め、信頼関係を醸成し、協調性を高めます。スポーツチームが試合に勝つために、練習だけでなく合宿などで団結力を高めるのと同様に、プロジェクトチームも一体感を高めることで、個々の能力を足し合わせた以上の成果(相乗効果)を生み出すことができます。したがって、チームビルディング活動は、チームのパフォーマンス向上に直結する最も適切な活動と言えます。
ア(チームメンバー間の競争を促し…):
過度な競争はチーム内の協力関係を阻害し、全体のパフォーマンスを低下させる可能性があります。
ウ(プロジェクトマネージャが全ての…):
トップダウン型のマネジメントは、メンバーの主体性やモチベーションを削ぎ、チームの成長を妨げる可能性があります。
エ(チームメンバーの役割を固定化し…):
役割を固定化しすぎると、相互の助け合い(フォローシップ)が生まれにくくなり、チーム全体の柔軟性が失われます。
解法のポイント
この問題は、現代のプロジェクトマネジメントにおけるチーム運営の基本的な考え方を問うています。ポイントは、「協力」「協調」「信頼関係」といったポジティブなキーワードに注目することです。チームのパフォーマンスは、メンバーが安心して意見を言い、互いに助け合える心理的安全性の高い環境で最大化されると考えられています。選択肢の中から、チームの一体感や協力関係を促進するような活動を選びます。逆に、競争を煽ったり、一方的な指示に終始したり、縦割りを助長したりするような選択肢は、チームのパフォーマンスを阻害する要因として不適切だと判断できます。
用語補足
チームビルディング (Team Building):
チームの結束力を高め、目標達成に向けて効果的に機能する組織を作り上げるための取り組みです。共同作業やレクリエーションなどを通じて、メンバー間の相互理解と協力を促進します。
パフォーマンス (Performance):
成果、業績、遂行能力のことです。プロジェクトチームのパフォーマンスとは、チームが目標を達成する能力や、その成果の質や効率を指します。
協調性 (Cooperativeness):
異なる意見や立場の人々と協力して、目標達成のために行動できる性質のことです。チームで成果を出す上で不可欠な要素です。
プロジェクトマネージャ (PM):
プロジェクト全体の責任者です。計画の立案、進捗管理、チームのマネジメントなど、プロジェクトを成功に導くためのあらゆる活動を統括します。


