問題
問38
コンピュータシステムの性能を評価する指標の一つで、1秒間に実行できる命令数を表す単位はどれか。
- FLOPS
- MIPS
- TPS
- BPS
正解
正解は「イ」です。
解説
正解は「イ」のMIPS(ミップス)です。MIPSは「Million Instructions Per Second」の略で、CPUの性能を表す指標の一つです。具体的には、1秒間に何百万回の命令を実行できるかを示します。
例えば、10 MIPSのCPUは、1秒間に1000万回の命令を処理できる能力があることを意味します。この値が大きいほど、CPUの基本的な処理性能が高いと評価されます。ただし、命令の種類によって実行にかかる時間が異なるため、MIPS値だけでCPUの性能を完全に比較することは難しいという側面もあります。しかし、コンピュータの処理能力を測るための古典的で基本的な指標として広く使われています。問題文の「1秒間に実行できる命令数」というのは、まさにMIPSが示す内容そのものです。
ア(FLOPS):
Floating-point Operations Per Secondの略。1秒間に実行できる浮動小数点数演算の回数を表し、主に科学技術計算などでの性能指標として使われます。
ウ(TPS):
Transactions Per Secondの略。1秒間に処理できるトランザクション(一連の関連する処理)の数を表し、データベースなどの性能指標として使われます。
エ(BPS):
Bits Per Secondの略。1秒間に転送できるデータ量をビット数で表したもので、ネットワーク回線などの通信速度を表す単位です。
解法のポイント
コンピュータの性能指標に関する問題では、各単位が「何を」測定しているのかを正確に区別することが重要です。
- MIPS:CPUの命令数
- FLOPS:浮動小数点数演算の回数
- TPS:トランザクション処理数
- BPS:データ転送量
このように、アルファベットの略称が何を表しているのか(Instruction, Floating-point, Transaction, Bit)を理解しておくと、混同せずに正しく解答できます。特にMIPSとFLOPSはCPU性能の指標としてセットで覚えましょう。
用語補足
MIPS:
1秒間に実行できる命令数を百万単位で表したものです。作業者が1秒間に何百万枚の書類にハンコを押せるか、という作業スピードのようなイメージです。
命令:
CPUが実行する処理の最小単位です。「メモリからデータを読み込め」「二つの数値を足し算しろ」といった指示が命令にあたります。
FLOPS:
1秒間に行える浮動小数点演算の回数です。スーパーコンピュータの性能を示す際によく使われます。小数点を含む複雑な計算をどれだけ速くできるか、という指標です。
TPS:
1秒間に処理できるトランザクションの数です。銀行のATMが1秒間に何件の「預金引き出し」処理を完了できるか、といったシステムの処理能力を示します。


